2026年3月17日、AUDI AGは年次メディアカンファレンスにおいて2025年の業績と今後の戦略を発表した。売上高は655億ユーロ、営業利益は34億ユーロを確保し、厳しい市場環境下でも堅調なパフォーマンスを維持。電動モデルの販売が大きく伸びたほか、2026年には「Audi A2 e-tron」や「Audi Q9」などの新型車投入とF1参戦を柱に、さらなる成長を目指す。

Audiが発表した2025年の業績は、グローバル市場の不確実性や競争激化の影響を受けながらも、安定した結果となった。売上高は655億ユーロ、営業利益は34億ユーロ、営業利益率は5.1%を記録し、純キャッシュフローも34億ユーロに達している。
同社CEOのゲルノート・デルナーは、2025年を「大胆な意思決定を行い、新たな方向性を打ち出した年」と位置づけ、企業変革の進展を強調した。またCFOのユルゲン・リッタースベルガーは、コスト管理の徹底とパフォーマンスプログラムの効果により、厳しい環境下でも財務基盤を維持できたと説明している。
販売面では、電動化の進展が際立った。Audiブランドの電気自動車の販売台数は22万3032台となり、前年比36%増と大きく伸長。特に「Audi Q6 e-tron」や「Audi A6 e-tron」が市場で好調な動きを見せ、電動化戦略の成果が顕在化した。
電動化と商品戦略の加速
Audiは2026年に向けて商品ラインアップの刷新をさらに加速させる。新型のエントリーモデルとして「Audi A2 e-tron」を投入するほか、フラッグシップSUV「Audi Q9」を導入し、SUVラインアップの強化を図る。また、「Audi Q7」の次世代モデルや刷新された「Audi Q4 e-tron」、新型「Audi RS 5」なども予定されている。

とりわけ「Audi A2 e-tron」は、電動モビリティへのエントリーモデルとして位置づけられ、効率性を重視した新たな提案となる見込みだ。ゲルノート・デルナーCEOは「効率性の明確なメッセージを持つモデル」と説明しており、電動化普及の鍵を握る存在といえる。
地域戦略も同時に強化される。米国市場では「Audi Q9」や新型「Audi Q7」などの投入によりプレミアムSUVの存在感を高め、中国ではFAWおよびSAICとの協業を軸に電動車と内燃機関車の両面で商品展開を進める。
組織改革と将来投資
Audiは企業体質の強化にも取り組んでいる。2025年には将来に向けた合意を締結し、最大6000人の人員削減計画の約65%をすでに実施または合意済みとした。さらに2029年までに追加削減を行う一方で、ドイツ国内拠点への投資と雇用維持を両立させる方針だ。
また、グループ内外のパートナーシップも強化する。フォルクスワーゲングループとRivianの合弁であるRV Techによる新しいE/Eアーキテクチャーを採用したモデルを2028年に投入予定としており、ソフトウェアと電動化の両面で競争力向上を図る。
F1参戦が象徴する新たな挑戦
2026年は、Audiにとってモータースポーツにおける大きな節目となる。ワークスチームとしてF1に参戦し、ブランドのグローバル認知向上と技術開発の加速を狙う。ゲルノート・デルナーCEOは「迅速な意思決定とチームワーク、パフォーマンス重視の姿勢を体現する存在」と位置づけ、企業全体への波及効果にも期待を示した。
2025年のAudiは、厳しい市場環境の中でも財務的な安定性を維持しつつ、電動化と商品刷新を着実に推進した一年であった。2026年は「Audi A2 e-tron」や「Audi Q9」などの新型車投入に加え、F1参戦という象徴的な挑戦が控える。
電動化、地域戦略、組織改革、そしてモータースポーツ――これらを同時に進めるAudiの動きは、次の成長フェーズに向けた本格的な転換点にあるといえる。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


