2026年3月3日、Audiは、モロッコ・マラケシュで実施した新型「Audi RS 5」のドライブイベントの模様を公開した。サーキット走行と公道試乗を通じて、その走行性能と電動化技術を確かめるのが目的である。

画像: モロッコでその真価を見せた新型「Audi RS 5」

新型Audi RS 5はAudi Sport初の高性能プラグインハイブリッド車(PHEV)として開発され、2.9L V6ツインターボエンジンと130kWの電気モーターを組み合わせ、システム出力470kW(639PS)、最大トルク825Nmを発生する。

会場となったのはマラケシュ郊外のサーキット「Circuit de Marrakech」と、アトラス山脈へと続くワインディングロードである。高温や粉塵、標高差のある山岳路など、環境条件の厳しい地域でのテストは、新型Audi RS 5の総合力を示す狙いがある。

サーキットで示した電動化RSの新境地

サーキットでは、タイトコーナーやスラローム、ドリフトセクションが設けられ、俊敏性と安定性が試された。新型Audi RS 5は新開発のquattroに「Dynamic Torque Control」を組み合わせることで、リヤアクスルで電気機械式トルクベクタリングを実現する。これにより左右輪間のトルク配分を瞬時に制御し、旋回初期の応答性向上とコーナー脱出時の安定した加速を両立する。

画像: サーキットで示した電動化RSの新境地

PHEV化により増加する車両重量についても、RSスポーツサスペンションと協調制御することで、姿勢変化を抑制。急激な荷重移動時でもバランスを崩さず、精緻なステアリングフィールを実現している。電気モーターにより瞬時に発生するトルクは発進加速や立ち上がりで明確な効果を発揮し、従来の内燃機関モデルとは異なるレスポンスを示す。

山岳路で際立つ快適性と万能性

サーキットからアトラス山脈へ舞台を移すと、Audi RS 5はもう一つの顔を見せる。ツインバルブ式ダンパーを備えたRSスポーツサスペンションは、路面状況に応じて減衰特性を最適化。荒れた路面では微細な入力を吸収し、連続するヘアピンではピッチやロールを抑制する。

画像: 山岳路で際立つ快適性と万能性

EVモードではほぼ無音で山間の集落を走行可能であり、必要に応じてV6エンジンとモーターが協調し、長い上り勾配でも余裕ある動力性能を発揮する。日常域での静粛性と、スポーツ走行時の力強さを一台で両立する点が、新型RS 5の特徴である。

デザインと電動化戦略の融合

エクステリアはワイドなショルダーライン、拡大されたフェンダー、立体的なシングルフレームグリルを特徴とする。ダークトーンのマトリクスLEDヘッドライトやチェッカーフラッグを想起させるデジタルデイタイムランニングライトが、RSモデルとしての存在感を強調する。

画像: デザインと電動化戦略の融合

燃費および電費(ドイツ仕様暫定値)は、Avantで複合3.9~4.5L/100km、17.8~18.7kWh/100km、CO₂排出量88~102g/km、Sedanで複合3.8~4.3L/100km、17.7~18.4kWh/100km、CO₂排出量86~98g/kmと公表されている。放電時の燃費値も併記されており、高出力モデルでありながら排出性能の改善が図られている点が読み取れる。

高性能PHEVの新たな方向性

新型RS 5は、単なる電動化の延長線上にあるモデルではない。電動化技術を積極的に活用し、トルク配分制御やシャシー制御と統合することで、従来のRSモデルとは異なるドライビング体験を提示する存在である。サーキットと公道という対照的な環境でのテストは、同モデルが高性能と日常性の両立を目指していることを示している。

Audi Sportにとって初の高性能PHEVとなる新型RS 5は、電動化時代におけるRSブランドの方向性を象徴するモデルといえる。

画像: 高性能PHEVの新たな方向性

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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