2026年1月7日、Audi Revolut F1 Teamは、2026年のFIAフォーミュラ1世界選手権参戦に向けて開発を進めている「Audi R26」について、シャシーに搭載した状態でのパワーユニットの初始動に成功したことを明らかにした。

画像1: Audiが2026年型F1マシンのエンジンを初始動

Audi R26のパワーユニットに“火入れ”が行われたのは2025年12月19日のことで、場所はスイス・ヒンウィルのチーム拠点である。これは、Audi製パワーユニットが初めて2026年仕様のシャシーに搭載された状態で稼働した瞬間となり、同社のF1プロジェクトが設計・開発段階から、実際に走るフェーズへ移行したことを意味する重要なマイルストーンだ。

火入れは、F1プログラムにおいて必須の技術的検証工程であり、エンジン(パワーユニット)とシャシー、補機類、制御系が設計どおりに統合されているかを確認する最初の実動チェックとなる。今回の成功は、ドイツ・ノイブルクでパワーユニットを開発するAudi Formula Racing GmbH、スイス・ヒンウィルで車両開発とレース運営を担うチーム、さらに英国ビスターのテクニカルセンターという3拠点体制による長年の共同作業の成果である。

画像2: Audiが2026年型F1マシンのエンジンを初始動

「クルマが初めて呼吸する瞬間」

この節目について、Gernot Döllner(AUDI AG CEO/Audi Motorsport AG取締役会会長)は、「AudiにとってF1参戦は、ブランド刷新の中核をなす取り組みであり、今回のマイルストーンは“Vorsprung durch Technik”を体現するものだ」とコメント。ヒンウィル、ノイブルク、ビスターの各チームによる緊密な連携が結実した結果であり、プロジェクト全体に誇りと一体感、そして新たな活力をもたらしたと強調している。

また、Mattia Binotto(Audi F1プロジェクト責任者)は、「ファイアアップは常に特別な瞬間だが、今回はまったく新しい始まりを意味する」と述べ、初めてすべての要素が一体となって動き出したことが、チーム全体に大きなエネルギーを与えていると語った。

初レースのメルボルンを見据えて

さらに、Jonathan Wheatley(Audi Revolut F1 Team チーム代表)は、今回の成功が部門横断的な作業の質を裏付けるものであり、今後の開発段階、そして初のサーキット走行へ向けた明確な指針となると説明。「最初のレースとなるメルボルンが、現実の目標としてはっきりと見えてきた」と述べ、チーム一丸で次のステップへ進む姿勢を示した。

AudiのF1参戦は、2026年から導入される新レギュレーションと密接に結びついている。持続可能燃料の採用や、ハイブリッドパワーユニットにおける電動比率の大幅な引き上げ(約50%)といった要素は、Audiが市販車開発で培ってきた技術思想とも合致する。その意味でも、今回のファイアアップは単なる通過点ではなく、同社のモータースポーツ戦略とブランドの将来像を象徴する出来事と言える。

次なる節目はベルリンでのチームローンチ

Audi Revolut F1 Teamは今後、2026年1月20日にベルリンでグローバルローンチイベントを予定しており、ここで正式にAudi R26のリバリー(カラーリング)とオン・トラック・アイデンティティを披露する。その後、月末にはバルセロナでの合同テストが控えており、今回のファイアアップを経て、実戦に向けた準備は一気に加速していくことになる。

2026年、Audiは初のワークスチームとしてF1の舞台に立つ。その第一歩として実施された今回の火入れは、静かなガレージの中で、確かに新時代のエンジン音を響かせた出来事だった。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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