2025年11月8日、2025年の「Audi A1 Fun Cup」最終戦が富士スピードウェイで開催された。曇り空の下で行われた第6戦には全15台がエントリー。タイトル争いは#102 野田 望と#107 藤井政至が同点で並び、これを#101 森 慎一・森 花海組が3ポイント差で追うという、シリーズ最終戦にふさわしい接戦の展開となった。

画像: 【Audi A1 Fun Cup Rd.6】野田 望が今季2勝目を挙げ、シリーズを制す

Audi A1 Fun Cupとは

Audi A1 Fun Cupは、Audi A1(8X)を用いたJAF公認ワンメイクレース。2024年には富士スピードウェイ、筑波サーキット、スポーツランド SUGOを舞台で全5レースが開催され、イコールコンディションのもと、老若男女が熱くクリーンな戦いを繰り広げた。

2025年はレース数が6戦に増えるとともに、レディス・クラスが新設され、女性にとってこれまで以上に参加しやすいレースになる。

画像: Audi A1 Fun Cupとは

さらに、「Arrive & Drive」パッケージと呼ばれるシステムにより、参加者はヘルメットやレーシングスーツといったレーシングギアを持参してサーキットに来るだけでレースに参戦が可能。面倒なレースのエントリーをはじめ、マシンの運搬、サーキットでのマネジメント、タイヤやその交換工賃、メインテナンスなどはすべて参加料金に含まれるため、気軽にモータースポーツに参加できるのが魅力である。また、マシンは 車両保険に加入しているため、万一クラッシュがあっても、ドライバーの負担は免責金額が上限というのも安心だ。

マシンは1.4 TFSIエンジンを搭載するAudi A1をベースに、Hitotsuyama Racingが開発したレース専用車。7速Sトロニックを搭載することで、ドライバーはステアリングやアクセル、ブレーキ操作に集中でき、また、シフトミスやオーバーレブによるエンジン破損の心配がないのがうれしいポイントだ。カスタムパーツ

各レースの上位入賞者にはポイントが与えられ、また、上位3名には賞金を授与。さらに、シリーズランキング上位3名にも賞金が贈られる。2025年はこれとは別に女性ドライバーを対象にしたポイント制を導入し、シリーチャンピオンには賞金が与えられる。他にも特典が用意されるなど、充実した内容になっている。

公式予選

朝8時30分から始まった公式予選は、FCR-Vitzとデミオレースとの混走で計32台がコースイン。3周目から本格的なタイムアタックが始まり、#117 並木重和が2分14秒632で暫定トップに立つと、#102 野田、#107 藤井、#101 森が続く。

その後、#102 野田が2分14秒137までタイムを更新し首位に立つが、続く#120 東海林広貴が最終的に2分13秒467の好タイムを記録しポールポジションを獲得した。東海林はこの一戦に向けてシミュレーターで入念な準備を重ねており、その成果を予選で発揮したかたちだ。

画像: 公式予選

一方、#101 森は2分13秒951をマークするも、走路外走行により当該ラップが削除。結果、#102 野田が2番手、#117 並木が3番手につけ、#101 森は5番手からのスタートとなった。レディスクラスでは#101 森がトップ、#106 Kai-Ti WANGが2番手につけて決勝に臨む。

決勝レース

11時30分、気温は低いものの雲間から日差しが差すコンディションのもと、10周の決勝レースが始まった。注目のスタートは2番グリッドの#102 野田が好ダッシュを決め、1コーナーで#120 東海林のインを押さえてトップに浮上する。2位の東海林に続いたのは#101 森と#107 藤井。しかし、両者の間に混走クラスのデミオが割り込み、序盤から上位争いは混戦模様となった。

画像1: 決勝レース

オープニングラップでは、#76のデミオが一時的に#102 野田を抜いて全体の首位に立つなど、複雑な展開を見せる。ダンロップコーナーでは#107 藤井が#120 東海林と#101 森をかわし、A1 Fun Cup勢の中で2位に浮上。序盤からポジション争いが激化した。

その後、#102 野田がリードを築き始める一方、#107 藤井、#120 東海林、#101 森の3台が第2集団を形成。4周目、#120 東海林が1コーナーで#107 藤井を抜き返して2位に浮上し、#101 森も続いて3位にポジションを上げた。

画像2: 決勝レース

ここから#120 東海林が猛追を開始。5周目終了時点でトップの#102 野田との差は3秒566だったが、東海林は5周目と7周目にファステストラップを記録し、差を少しずつ詰めていく。

ファイナルラップに入ると、両者の差はわずか0.791秒。13コーナーでは東海林が野田の背後に迫るが、今季を通じて第3セクターを重点的に鍛えてきた野田は冷静に対応。最終コーナーまでミスのない走りを見せ、トップでチェッカーを受けた。
2位には#120 東海林、3位には#101 森 花海が入り、表彰台を獲得した。#107 藤井は4位でフィニッシュとなった。

画像3: 決勝レース

レディスクラスは、総合3位の#101 森 花海が優勝、#106 Kai-Ti WANGがクラス2位を獲得した。

画像4: 決勝レース

最終的なシリーズランキングは、今大会で今季2勝目を挙げた#102 野田がチャンピオンを獲得。2位には#101 森 慎一・森 花海組、3位には#107 藤井政至が入った。

画像5: 決勝レース

ビギナーからベテランまで、幅広い層が本格的なワンメイクレースを楽しむAudi A1 Fun Cup。富士で迎えた最終戦は、ドライバーの経験や世代を超えた接戦が繰り広げられ、シリーズを締めくくるにふさわしい戦いとなった。

2025シーズンを終えたA1 Fun Cupは、来季もさらにエキサイティングなレースシーンを目指し、次のステージへと歩みを進める。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Hitotsuyama Racing)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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