2025年4月27日、三重県の鈴鹿サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第2戦「SUZUKA S耐 5時間×1レース」が開催され、ST-Xクラスに参戦した#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSが6位で完走した。

画像1: 【S耐 Rd.2 SUZUKA】Hitotsuyama Audi R8 LMSが6位完走

SUZUKA S耐 5時間×1レースには、#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSに加えて、2台のMercedes-AMG GT3と、LEXUS RC F GT3、PORSCHE 911 GT3R、Aston Martin Vantage GT3の計6台が参戦し、総合優勝を目指す。

#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSをドライブするのは、A:鈴木建自選手、B:小川颯太選手、C:ジェームス・プル選手、D:猪爪杏奈選手の4名。Eドライバー登録の川端伸太朗選手は、今回もチーム監督に徹する。

画像: 写真右からA:鈴木建自選手、B:小川颯太選手、C:ジェームス・プル選手、D:猪爪杏奈選手。

写真右からA:鈴木建自選手、B:小川颯太選手、C:ジェームス・プル選手、D:猪爪杏奈選手。

4月26日、14時41分からは公式予選が行われた。スーパー耐久では、公式予選で記録したAドライバーとBドライバーの合算タイムでスターティンググリッドが決定される。#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSは、GT3レースはこれが2戦目となる鈴木選手が2分5秒834、エースドライバーの小川選手が2分0秒032をマーク。A/Bドライバーの合算タイムは4分5秒866で、クラス最後尾の6番手スタートとなった。

画像2: 【S耐 Rd.2 SUZUKA】Hitotsuyama Audi R8 LMSが6位完走

4月27日、11時から5時間耐久レースが開始。ST-Xクラスのスタートドライバーは小川選手を含めてほぼプロというハイレベルの戦いになったが、小川選手は1周目に5位、2周目に4位に順位を上げ、その速さを見せつける。しかし、その勢いを阻むように、コース上では立て続けにトラブルやクラッシュするマシンが現れ、スタートから90分のあいだになんと4回もFCY(フルコースイエロー)が導入されることに。

4回目のFCYが解除されると、32周を終えた小川選手がピットに向かい、猪爪選手にドライバー交替。5番手でコースに戻った猪爪選手は38周目に3番手に浮上し、その後も2位との差を詰めていく。50周目には2位の背後にぴたりと着けるまでに迫るが、チームからはその周の終わりにピットストップの指示が出されており、3位でピット入口に向かった。

猪爪選手からマシンを託された鈴木選手は、序盤こそやや慎重な走りを見せたが、徐々にペースが上がり本来の速さに近づいていった。そんな鈴木選手にチームから残念な知らせが。レース序盤のFCY中、#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSが2度の速度超過を犯し、それに対して2回のドライビングスルーペナルティが科されたのだ。これにより、#101 Hitotsuyama Audi R8 LMSはライバルから1周以上遅れることになり、一気に表彰台から遠のいてしまった。

とはいえ、チェッカードフラッグを受けるまでは何が起こるかわからないのが耐久レース。最後のスティントを担当するプル選手は、速いペースで周回を重ね、先行するライバルたちとのギャップを縮めていく。残念ながらクラス最下位の6位からポジションを上げることは叶わなかったが、マシンをゴールまで無事に運び、参戦から初の完走を果たした。

ST-Xクラスの最終順位は#666 seven x seven PORSCHE GT3Rが前戦に続いて2連勝。2位が#33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3、3位が#777 D'station Vantage GT3という結果となった。

画像: 開幕2連勝を果たした#666 seven x seven PORSCHE GT3R。

開幕2連勝を果たした#666 seven x seven PORSCHE GT3R。

GT4マシンで争われるST-Zクラスは12台がエントリーし、フォルクスワーゲン グループのマシンでは#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSと#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4が名を連ねている。このうち#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSはクラス5番手からスタートし、見事2位でゴール。一方、#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4は11番手スタートで7位でフィニッシュした。ST-Zクラスを制したのは#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2で、こちらの2連勝となった。

次回第3戦は、5月30日〜6月1日に富士スピードウェイで開催される24時間レース。どんなドラマが生まれるのか、いまから楽しみである。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, Satoshi Ubukata)

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