アイコンの復活に関する憶測。Audiは「Audi TT」を復活させるのだろうか?Audiのラインナップには現在、スポーティな2ドアモデルがない。AudiのCEOであるゲルノート・デルナー氏によれば、スポーツカーはブランドのDNAの一部だ。このことから、Audi TTの復活など、さまざまな憶測が飛び交っている。

※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。

画像: 【Auto Bild】Audi TTが復活する!?

「Audi R8」とAudi TTというふたつの象徴的なモデルの生産中止により、インゴルシュタットを拠点とするメーカーは1980年以来はじめて2ドアスポーツカーをラインナップから外すことになった。しかし、Audiのゲルノート・デルナーCEOは2024年の年次事業会議で、スポーツカーはブランドのDNAの一部であると強調した。これには、1998年から2023年まで生産ラインを流れ、65万台以上を販売したAudi TTも含まれる。

丸みを帯びたクーペは、この自動車メーカーにとって非常に重要な存在であると、デルナー氏は述べている。また、デザイン部門の責任者であるマッシモ・フラシェッラ氏もAudi TTの大ファンであるため、復活は十分に考えられる。ただし、レトロなバージョンや旧モデルのコピーは登場しない。代わりに、旧モデルからインスピレーションを得て、新しいモデルが開発される予定だ。

さまざまなコンセプトが検討されているが、最も可能性が高いのは、電動化を図りつつ、紛れもないAudi TTのシルエットを保つ2+2クーペだ。この後継モデルは、おそらくプレミアムセグメントに位置づけられ、従来のモデルを凌駕し、フォルクスワーゲングループ全体の電気自動車分野における技術を基盤とするだろう。デルナー氏によれば、この新型モデルは日常的な使用に適したものになるとされる。

復活はまだ先になる可能性もある

デルナー氏は、英「Autocar」誌の記事の中で、高性能モデルを含む製品ラインナップを拡大するには、適切なアプローチと適切なタイミングを見つけなければならないと語っている。同氏は、同社が直面している現在の景気後退は、その時期ではないと述べた。まず第一に、同社はより強靭な企業にならなければならない。そして、そのためには、コアビジネスと新世代の生産に重点を置かなければならない。つい最近、アウディはグループ全体で7500人の人員削減を発表した。

画像: 復活はまだ先になる可能性もある

デルナー氏は、同社の将来の方向性について明確なビジョンを持っている。スポーツモデルは間違いなくその一部である。また、最近ではAudi R8の復活に関する憶測も流れている。

(Text Nele Klein / Photos by Tom Salt[AUTO BILD])

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