2024年11月3日、栃木県のモビリティリゾートもてぎにおいて2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8「MOTEGI GT 300km RACE」が開催され、GT300クラスでは#88 VENTENY Lamborghini GT3が17番手スタートから驚異の追い上げで見事優勝、今季3勝目を挙げた。
本来は最終戦のはずのもてぎ戦だが、第5戦の鈴鹿戦が悪天候により延期になったため、実際には7戦目となり、サクセスウェイトも搭載される。
FIA GT3などが集うGT300クラスには27台がエントリーし、フォルクスワーゲングループ傘下のブランドとしては、2台のLAMBORGHINI HURACAN GT3が参戦している。マシンとドライバーの顔ぶれは次のとおり。
- #87 METALIVE S Lamborghini GT3……松浦孝亮/坂口夏月
- #88 VENTENY Lamborghini GT3……小暮卓史/元嶋佑弥
11月2日には予選が行われ、天候が雨だったことから、GT300クラスのスターティンググリッドはQ2のタイム順で決定される。ポールポジションは#31 apr LC500h GT(小高一斗/中村 仁)が獲得。#87 METALIVE S Lamborghini GT3は8番手、#88 VENTENY Lamborghini GT3は17番手からのスタートとなった。
3日は前日とは打って変わって快晴に恵まれたもてぎでは、13時から63周の決勝レースが行われた。レース序盤は、ポールポジションの#31 apr LC500h GTがトップを快走。一方、#88 VENTENY Lamborghini GT3を駆る元嶋選手はオープニングラップで14位までポジションを上げると、その後もオーバーテークを繰り返し、レース中盤にさしかかるころにはなんと6番手に浮上していた。
ドライバー交替した小暮選手は、実質3番手でコースに復帰。その後、2番手を走る#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)をかわすと、タイヤ無交換作戦を採ってペースが上がらない#31 apr LC500h GTをもとらえて、ついにトップへ。レース終盤も後続を寄せ付けず、トップでゴール。オートポリスに続いて2連勝、今季3勝目を挙げた。2位は#65 LEON PYRAMID AMG、3位は#18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出 峻)が続く。#87 METALIVE S Lamborghini GT3は4位でフィニッシュした。
GT300クラス 決勝結果
順位 | No. | マシン名 | ドライバー |
---|---|---|---|
1 | 88 | VENTENY Lamborghini GT3 | 小暮卓史/元嶋佑弥 |
2 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生尚弥/篠原拓朗 |
3 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林崇志/小出 峻 |
4 | 87 | METALIVE S Lamborghini GT3 | 松浦孝亮/坂口夏月 |
GT500クラスは、ポールポジションからスタートした#64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が、FCYあけの8周目に#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)、やはりFCYあけの11周目に#36 au TOM'S GR Supra(坪井 翔/山下健太)に捉えられてポジションを徐々にダウン。#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8と#64 Modulo CIVIC TYPE R-GTをかわしてトップに立った#36 au TOM'S GR Supraは独走態勢を築き、坪井選手から山下選手にドライバー交替したあともトップを守り、今季2勝目を挙げた。
GT500クラス 決勝結果
順位 | No. | マシン名 | ドライバー |
---|---|---|---|
1 | 36 | au TOM'S GR Supra | 坪井 翔/山下健太 |
2 | 8 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 野尻智紀/松下信治 |
3 | 38 | KeePer CERUMO GR Supra | 石浦宏明/大湯都史樹 |
最終戦となる次回の第5戦は、12月8日、三重県の鈴鹿サーキットで決勝が開催される。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi)