マイナーチェンジを機にモデル名とデザインが変更になった「Audi Q8 e-tron」を試乗。その進化をチェックする。

画像1: 【ミニ試乗記】Audi Q8 55 e-tron quattro S line

Audiが量産EVの第一弾として2018年に登場したのが「Audi e-tron」。その後、クーペスタイルの「Audi e-tron Sportback」が追加され、同社を代表するEVとして世界中で15万台のセールスを記録した。このEVのパイオニアがマイナーチェンジを機にモデル名を「Audi Q8 e-tron」「Audi Q8 Sportback e-tron」に変更し、Qファミリーのフラッグシップモデルとしてのポジションを明確化した。

日本でも2023年3月に導入が発表され、ようやく試乗するチャンスを得た。Audi Q8 e-tron / Audi Q8 Sportback e-tronの概要については上記のニュースをご一読いただくとして、今回試乗したのはSUVスタイルの「Audi Q8 55 e-tron quattro S line」で、前後2基のモーターはシステム出力165kWを誇り、バッテリーが19kWh増の114kWhとなったことで、航続距離は23%アップの501kmに向上している。

エクステリアは、フロントマスクが黒いマスクをかけたデザインに変更されたことに加えて、2Dのフォーリングスや新デザインのリヤディフューザーを採用するなどして、新鮮な印象を与えている。

一方、コックピットは基本的にこれまでのデザインを踏襲。一方、リサイクル素材の“ダイナミカ”を使用するなどして、環境への負荷低減に努めているのは見逃せない。

さっそくスタートボタンを押してシステムを起動。操作しやすいシフトセレクターでDを選び、ブレーキペダルから足を離す。この段階ではこれまで同様、“クリープ”のないAudi Q8 e-tronはまだ停止したままで、アクセルペダルを軽く踏んでやるとクルマはスムーズに動き出した。

0rpmから強大なトルクを発揮するモーターだけに、軽くアクセルペダルを踏むだけでも、必要なスピードに乗せるのは容易で、素早く力強い加速はEVならではのものだ。

高速道路への合流や追い越しなどの場面でも、アクセルペダルをやや大きく踏み込むことで、素早く加速。前後2基のモーターが発揮する強大なトルクが余すところなく路面に伝えるのは、quattroの頼もしいところだ。

ところで、Audi Q8 e-tronでは、MMIの車両設定で、アクセルペダルをオフにしたときのエネルギー回生を設定することができる。エフィシェンシアシストでオートを選ぶと、先行車にあわせて自動的に回生ブレーキの強さを調整。一方、マニュアルを選ぶと、パドル操作で好みにの強さに設定が可能だ。もっとも強い設定を選べば、停止などを除き、アクセルペダルの操作だけで大抵の減速ができる。

画像9: 【ミニ試乗記】Audi Q8 55 e-tron quattro S line

Audi Q8 55 e-tron quattroには265/45R21サイズのタイヤが装着されるが、アダプティブエアサスペンションが標準装着されることもあって、乗り心地はとても快適で、SUV特有の揺れもしっかりと抑えられている。マイナーチェンジを機にステアリングの設定がよりクイックになり、SUVであることを忘れさせるスポーティさを併せ持つのも、このクルマの印象を良くしている。

画像10: 【ミニ試乗記】Audi Q8 55 e-tron quattro S line

短時間の試乗ということで、電費のチェックや実際に充電するチャンスはなかった。マイナーチェンジ前のAudi e-tron 55 quattroは、一般道、高速道路を含めてそれほど電費は良いとはいえず、また、急速充電能力も導入当初は最高50kWだったことから、長距離移動の際には急速充電を繰り返す場面もあった。その点、新型ではバッテリー容量が増えたことに加えて、急速充電能力が150kWに向上したため、長距離移動時の充電回数が減ることになるのはうれしいところである。

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

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