2023年5月26日〜28日、静岡県の富士スピードウェイで開催された「スーパー耐久シリーズ 2023 第2戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」のST-Zクラスに、Audi R8 LMS GT4、Porsche 718 Cayman GT4が参戦し、#21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMSが2位表彰台を獲得した。
国内唯一の24時間レースとして開催されている富士24時間レースに、今回は52台が参加。このうち、Audi R8 LMS GT4とPorsche 718 Cayman GT4が参戦するST-Zクラスには10台がエントリーしている。長丁場のレースだけに、レギュラードライバーに加えてスポット参戦のドライバーを起用するチームが多い。マシーンとドライバーのラインアップは次のとおりだ。
- #19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4RS……鈴木建自/末廣武士/福田幸平/谷川達也/猪爪杏奈/HIROBON
- #21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMS……山脇大輔/神 晴也/ショーン・ウォーキンショー/阿野雄紀/高木真一/藤井優紀
- #22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS……北園将太/千代勝正/山野直也/KIZUNA/本山 哲/ジュリアーノ・アレジ
- #34 SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4……加納政樹/大草りき/安田裕信/牧野任祐/影山正美
5月26日には予選が行われ、#52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4がクラストップに。#22 Porsche Cayman GT4 RSが2番手、#34 Audi R8 LMS GT4が4番手、#19 Porsche Cayman GT4 RSが7番手、#21 Audi R8 LMS GT4が8番手で、それぞれ予選を通過した。
翌日の27日午後2時59分には、24時間レースがスタートした。
#21 Audi R8 LMS GT4はスタートを神選手が担当。オープニングラップで4位、2周目には2位に浮上する。そして、3周を終えたところで、予定どおりドライビングスルーペナルティを消化。これは、山脇選手がハンディキャップ付きでAドライバー登録をしているためだ。
しかし、その直後に、ライバルとの接触に対して、60秒のピットストップペナルティが科され、1周遅れの最下位まで順位を落としてしまう。
それでも、その後は神選手を中心に、プロドライバーのウォーキンショー選手と高木選手、アマチュアドライバーの山脇選手、阿野選手が着実に周回を重ねていき、翌日の朝には表彰台圏内のクラス3位を確実にする。さらに、ゴールまで残り2時間半というところでクラス2位に浮上した。
その後、ライバルとの接触に対して60秒のピットストップペナルティが科される場面もあったが、#21 Audi R8 LMS GT4は2位を守り、そのままゴール。今季初表彰台を獲得した。
一方、#34 Audi R8 LMS GT4はトップから14周遅れのクラス4位、#19 Porsche Cayman GT4 RSは同18周遅れのクラス6位、#22 Porsche Cayman GT4 RSは同20周遅れのクラス7位で完走を果たした。クラス優勝は、685周を走った#52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4(山﨑 学/吉田広樹/服部尚貴/川合孝汰/野中誠太組)。
総合では、730周を走ったST-Xクラスの#14 中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良 響/片岡龍也組)が優勝を果たしている。
次戦の第3戦は、7月8日〜9日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される。
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)