2022年9月3日〜4日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第5戦 「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が開催され、ST-Zクラスに参戦した#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が今季2度目の3位表彰台を獲得した。

画像1: 【S耐 もてぎ5時間】Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が今季2度目の3位表彰台

GT4公認車両とGT4規格に準ずる車両で戦われるST-Zクラスには8台がエントリー。うち、Audi R8 LMS GT4は#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4、Porsche 718 Cayman GT4は#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MRと#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSの2台が参戦している。

第2戦から参加している#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は、前回のオートポリス戦と同じドライバーラインアップで5時間耐久に挑む。すなわち、Aドライバーがジェントルマンの阿野雅樹選手、BドライバーがSUPER GTやスーパーフォーミュラで活躍中の宮田莉朋選手、CドライバーがFIA-F4やスーパーフォーミュラ・ライツで実績のある神 晴也選手、DドライバーがAudi A1 Fun Cupで好成績を収めた若手の阿野雄紀選手という顔ぶれだ。

画像: Audi Team Hitotsuyamaのドライバー。写真左から、阿野雄紀選手、神 晴也選手、宮田莉朋選手、阿野雅樹選手。

Audi Team Hitotsuyamaのドライバー。写真左から、阿野雄紀選手、神 晴也選手、宮田莉朋選手、阿野雅樹選手。

スーパー耐久では、公式予選で記録したAドライバーとBドライバーの合算タイムでスターティンググリッドが決定される。9月3日には公式予選が行われ、#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4がポールポジションを獲得。#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSが4番手、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が5番手、#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MRが7番手という結果に。なお、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4の宮田選手が、クラス最速の2分0秒687をマークしている。

画像: #310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4

#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4

翌4日には、くもり空のもと、午前11時から5時間の決勝レースが行われた。

画像2: 【S耐 もてぎ5時間】Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が今季2度目の3位表彰台

#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は神選手がスタートを担当し、オープニングラップでクラス4番手にポジションを上げ、さらにその後も速いペースで周回を重ね、13周目にはクラストップに踊り出た。その後、#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSの千代勝正選手にトップを奪われるが、1回目のピットストップのあとも引き続きステアリングを握った神選手は、第2スティントで再びトップに返り咲き、2位以下との差を徐々に広げていった。

画像2: #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4

#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4

第3スティントは阿野雅樹選手が担当。Audi R8 LMS GT4でのレースはこれが3回目で、ここもてぎのコースは以前レースの経験があるということで、マシン乗車直前まで明るい表情が見られた。ところが、いざコースに出てみるとエアコンの不調に見舞われ、ライバルに加えて暑さとの戦いに苦労。それでも、2位で宮田選手にマシンを託した。

宮田選手に交替した直後、チームの走路外走行の累積が規定を超えていたため、ドライブスルーペナルティを受けることに。それでも宮田選手は他を圧倒する走りでトップに返り咲き、2位以下との差を広げていく。ただ、Audi Team Hitotsuyamaはもう一度ドライバー交替を行う必要があり、トップを維持するには2位以下と50秒以上のマージンが必要。しかしレース残り10分の時点で、2位とは約21秒、3位とは約28秒、4位とは約90秒で、ピットストップ後は3位にポジションダウンすることは明らかだった。

そんなAudi Team Hitotsuyamaにチャンス到来。トラブルでコース脇にストップする車両が発生し、FCY(フルコースイエロー)が宣言される。この機に#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は神選手にドライバー交替を済ませて、トップのままコースへ復帰。そしてトップでチェッカードフラッグを受ける。

しかし、ピットストップがFCY宣言後だったことが判明し、レース後に#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は90秒加算のペナルティが科せられてしまう。それでも3位に入り、今季2度目の表彰台を獲得した。

画像: 3位表彰台に立つAudi Team Hitotsuyamaのドライバー。

3位表彰台に立つAudi Team Hitotsuyamaのドライバー。

ST-Zクラスの結果は、#34 テクノ・SUN'S・モノコレ G55が優勝。2位が#500 5ZIGEN AMG GT4で、#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MRは5位、#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSは7位でそれぞれ完走を果たした。

総合では、ST-Xクラスの#888 Grid Motorsport AMG GT3が優勝を飾っている。

画像: 総合優勝を飾った#888 Grid Motorsport AMG GT3

総合優勝を飾った#888 Grid Motorsport AMG GT3

次の第6戦は、10月15日〜16日、岡山県の岡山国際サーキットで開催される。なお、Audi Team Hitotsuyamaは、Audi driving experienceのRace experienceプログラムとして参加するため、レギュラーメンバーでの次のレースは最終戦の鈴鹿となる。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, Satoshi Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.