2020年11月8日、栃木県のツインリンクもてぎでSUPER GT第7戦「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」の決勝が行われた。
第4戦に続き、今年2度目となるもてぎ戦には、Audiは#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/近藤 翼)と#33 エヴァRT初号機 X Works R8(ショウン・トン/佐々木孝太)、ポルシェは#25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)が出場した。
7日午後にはノックアウト方式で予選が行われ、#21の近藤選手はQ1B組の11番手、#33の佐々木選手がQ1A組の11番手で、ともにQ2への進出を逃し、それぞれ21番グリッド、22番グリッドからのスタートに。一方、#25は松井選手がQ1B組で4番手タイムを叩き出しQ2進出。Q2では佐藤選手が4番グリッドを獲得した。
8日の午後1時からは決勝レースが行われた。スタートドライバーは、#21が近藤選手、#33がトン選手、#5が佐藤選手が務めた。
#21の近藤選手は、ローリングスタートを着実に決め、オープニングラップで18番手までポジションをアップ。ところが、1周目の最終コーナーで後続に追突され、コース上でスピン。さいわいすぐにレースに復帰できたが、25位まで順位を落としてしまう。
その後は粘り強い走りで、17周終了時には20位まで順位を戻すが、22周目、セーフティカーが導入されてしまう。この時点でピットストップを終えていなかった#21にとっては不利な状況になると見られたが、セーフティカー解除直後の混乱を避け、あえてピットストップを遅らせたチームの判断が吉と出て、川端選手を15番手でコースに戻すことができた。
#21の川端選手は交代直後から速いペースで追い上げを図るが、そう簡単にはオーバーテイクにいたらず、最終的には13番手で完走、惜しくも入賞を逃した。
一方、#25 HOPPY Porscheは6位入賞、#33 エヴァRT初号機 X Works R8は20位で完走している。GT300クラスの優勝は#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ組、GT500クラスは#8 ARTA NSX-GTの野尻智紀/福住仁嶺組がそれぞれ果たしている。
次の第8戦(最終戦)は、11月29日、富士スピードウェイで行われる。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by GTA)