2020年10月7日、アウディ ジャパンは、マイナーチェンジしたAudi A4シリーズの国内導入を発表し、同日より販売を開始した。
「B9」と呼ばれる現行型Audi A4は、2016年に5世代目にフルモデルチェンジしたもので、今回のマイナーチェンジでは、エクステリアを大幅に変更するとともに、インテリアでは最新のインフォテインメントを採用。さらに、エンジンバリエーションの変更を行ったのが見どころである。
エクステリアは、ボンネットやルーフなどを除いて、多くのボディパネルを一新。全グレードでブリスターフェンダーを採用し、従来に比べて全幅が5mm拡大した。
新しいフロントマスクは、広くフラットなシングルフレームグリルや、シャープなデザインのヘッドライトが特徴だ。ヘッドライトはLEDタイプが標準になり、グレードによっては短い縦のバーで構成されるポジショニングライトにより、最新のAudiであることをアピールしている。
Audi A4 / Audi A4 Avantでは、「base」「advanced」「S line」の3グレード構成になり、従来の「sport」に代わるadvancedではスポーティなエクステリアを実現。一方、S lineでは、ボンネットスリットを採用し、より精悍な印象となった。
インテリアは、センタースクリーンがタッチパネル式に変更され、さらに「MIB3」と呼ばれる最新システムを採用している。
パワートレインは、2種類のガソリンエンジンを採用。FF仕様は、110kW(150ps)を発揮する2.0 TFSIに一本化。“Bサイクル”を採用することで、高性能・高効率を実現している。一方、quattrroには、183kW(249ps)の2.0 TFSIを搭載。そのどちらにも、12Vのマイルドハイブリッドシステムを採用した。
トランスミッションは7速Sトロニックが組み合わされる。quattroは、AWDクラッチ式に変更となった。
Audi A4 allroad quattroも、内外装やパワートレインに同様の変更が加えられている。エンジンは最高出力183kW(249ps)の2.0 TFSIを搭載する。
スポーツモデルのAudi S4 / S4 Avantも内外装を一新。パワートレインは、引き続き、最高出力260kW(354ps)、最大トルク500Nmを発揮する3.0 V6ターボを搭載。トランスミッションは8速ティプトロニックで、機械式センターディファレンシャルを用いるquattroが採用されている。
Audi A4シリーズのラインアップと価格は以下のとおり。
Audi A4 35 TFSI | 455万円 |
Audi A4 35 TFSI advanced | 523万円 |
Audi A4 35 TFSI S line | 570万円 |
Audi A4 45 TFSI quattro advanced | 580万円 |
Audi A4 45 TFSI quattro S line | 627万円 |
Audi S4 | 895万円 |
Audi A4 Avant 35 TFSI | 484万円 |
Audi A4 Avant 35 TFSI advanced | 552万円 |
Audi A4 Avant 35 TFSI S line | 599万円 |
Audi A4 Avant 45 TFSI quattro advanced | 609万円 |
Audi A4 Avant 45 TFSI quattro S line | 656万円 |
Audi S4 Avant | 924万円 |
Audi A4 allroad quattro | 634万円 |
(Text by Satoshi Ubukata)