2020年9月26日〜27日、岡山県の岡山国際サーキットで「TCRジャパンシリーズ2020 Round 3」が行われ、Audi RS 3 LMSの篠原拓朗選手が、SaturdayシリーズとSundayシリーズの両レースで優勝した。
![画像1: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/292d1fa0f72673e13a5e6b0d93b2143be65c1a06_xlarge.jpg)
第3戦には、Audi RS 3 LMSが2台、VW Golf GTI TCRが1台、ALFA ROMEO GIULIETTA TCRが2台、ALFA ROMEO GIULIETTA Veloce TCRが1台、Honda CIVIC TCRが2台、CUPRA TCRが1台の計9台がエントリーした。9名のドライバーのうち、いわゆる“ジェントルマンドライバー”が競う「ブロンズクラス」が7名、「オーバーオール」と呼ばれる総合のみで戦うドライバーが2名で、Audi RS 3 LMSの#21 篠原拓朗選手とVW Golf GTI TCRの#25 松本武士選手がこれにあたる。
TCRジャパンシリーズの各ラウンドは、「Saturdayシリーズ」と「Sundayシリーズ」で構成され、ここ岡山では15分間の公式予選と、20分+1LAPの決勝レースが、それぞれ行われる。
予選
9月26日の午前には、SaturdayシリーズとSundayシリーズが立て続けに行われた。
まずは午前8時ちょうどに、Saturdayシリーズの予選がスタート。前回もてぎのSaturdayシリーズでポールポジションを獲得した#21 篠原選手は1分36秒769を叩き出し、トップに浮上すると、ここ岡山がホームコースという#25 松本選手が、これをさらにコンマ176秒縮める1分36秒593をマークし、ポールポジションを獲得する。
一方、 ブロンズクラスでは、岡山戦からスペインの「SEAT(セアト)」のスポーツブランド「CUPRA」のマシーンに乗り換えた#19 HIROBON選手が1分37秒908のタイムでクラス3番手、5番グリッドからのスタートとなった。
![画像2: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/6fcd88f926c52de33f612c39e321f91428eadbbb_xlarge.jpg)
![画像: #21 篠原拓朗選手](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/88c82ed0fc03030823e4fd17545421528044eb38_xlarge.jpg)
#21 篠原拓朗選手
![画像: #25 松本武士選手](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/c77a8e443de923ec0aa8ef34eb937d34b3d0d5ba_xlarge.jpg)
#25 松本武士選手
![画像: #19 HIROBON選手](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/19f8f08b4a5e4ef3a7594202211766f51132b4c6_xlarge.jpg)
#19 HIROBON選手
Saturdayシリーズの予選終了から10分後、午前8時25分からはSundayシリーズの予選が始まった。まずは#21 篠原選手が直前のセッションを上回る1分36秒734をマーク。一方の#25 松本選手はコンマ059秒遅れの1分39秒793で2番手につける。しかし、2度目のタイムアタックで、#25 松本選手が1回目のタイムを更新する1分36秒653を叩き出す一方、#21 篠原選手はタイムを更新することができず、ポールポジションは#25 松本選手の手に。
ブロンズクラスでは、#19 HIROBON選手が、直前のセッションより速い1分37秒392をマークし、クラストップ、総合3番手グリッドからのスタートとなる。
Saturdayシリーズ決勝
9月26日の午後1時5分から、Saturdayシリーズの決勝が行われた。スタンディングスタートで始まったレースは、2番グリッドの#21 篠原選手が見事なスタートを決め、1コーナーまでにポールポジションの#25 松本選手をオーバーテイクした。
その後、#21 篠原選手は、タイヤを労りながら、2位の#25 松本選手との差を少しずつ広げる巧みな走りでレースをリード。そのまま14周を走りきり優勝し、Saturdayシリーズで3連勝を遂げた。#25 松本選手は2位でフィニッシュしている。
![画像3: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/5312b3bc284216b12009d24bdd478b09475ab37d_xlarge.jpg)
![画像4: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/64a18a5ebc61c99cd4880965af53179f92c79858_xlarge.jpg)
![画像5: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/fda7dbf14c3180e80028db814c7ec4681c673e41_xlarge.jpg)
![画像6: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/2632580bc207227a534e829d150b28b2fe1efd92_xlarge.jpg)
![画像7: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/19b7d58ed75d1d4d200bd346ff53462464db6c6a_xlarge.jpg)
ブロンズクラスのトップ争いは、3番グリッドからスタートした#34 下野璃央選手(ホンダ)を#19 HIROBON選手が追う展開に。テールトゥノーズのバトルが4周にわたり繰り広げらたが、5周目のストレートで#19 HIROBON選手がクラストップを奪い、そのままクラス優勝を果たしている。
Sundayシリーズ決勝
9月27日の午後1時35分からは、Sundayシリーズの決勝が行われた。このレースも、ポールポジションが#25 松本選手、2番グリッドが#21 篠原選手で、フロントロウ2台のスタートに注目が集まる。ここで会心のスタート決めたのが#21 篠原選手で、1コーナーに真っ先に飛び込んでいく。
前日よりも気温が高いことから、前日よりも早くタイヤのグリップが低下したという#21 篠原選手だったが、それでも周回を重ねるごとに2番手の#25 松本選手との差をじわじわと広げ、最終的には5秒956差でSundayシリーズは今季初優勝。ここ岡山では2連勝を挙げることになった。#25 松本選手は2位となった。
![画像8: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/ff1d5d3e5f7ffc70313bb99c227fec979e39f57b_xlarge.jpg)
![画像9: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/bf353dd4fb908c19ffeecc726fe4f49ae55f9df3_xlarge.jpg)
![画像10: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/d8ffe7bf0003a9b7c8ee617ab3dc7fb2c686a876_xlarge.jpg)
![画像11: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/1bab2b82ea5b142340c1e16660bff2fed63abea6_xlarge.jpg)
![画像12: 【TCRJ Rd.3 OKAYAMA】Audiの篠原選手が2連勝](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2020/09/28/d4ed1f7a5cec5a1512d75634846e3b4c678ac87c_xlarge.jpg)
ブロンズクラスでは、#19 HIROBON選手と#34 下野選手が終始激しいトップ争いを演じ、最終ラップで#34 下野選手がトップを奪いゴール。しかし、バトルでの#34 下野選手の接触が危険なドライブと判定され、30秒加算のペナルティ。これにより最終的には#19 HIROBON選手がクラス優勝を手にしている。Saturdayシリーズ、Sundayシリーズを通じて、#19 HIROBON選手の優勝は今シーズン初めて。
次の第4戦は、11月14日、15日、大分県のオートポリスで開催される。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by TCR Japan)