2019年5月18日、19日、大分県のオートポリスインターナショナルレーシングコースで「TCR Japan Series 2019 Rd.1 AUTOPOLIS」が行われ、18日の決勝ではAudi RS 3 LMSが2位、19日の決勝ではVW Golf GTI TCRが3位に入り、それぞれ表彰台を獲得した。
TCR車両で競われるスプリントレース「TCRジャパン シリーズ」が開幕を迎えた。今回は、Audi RS 3 LMSが5台、VW GOLF GTI TCRが4台、ALFA ROMEO GIULIETTA TCRが2台、Honda CIVIC TCRが4台の計15台が、ここオートポリスに終結した。
各ラウンドは、土曜日に「Saturday Series」、日曜日に「Sunday Series」が行われ、両日とも、20分間の公式予選と、23分+1LAPの決勝レースが組まれている。
■5月18日(土)Saturday Series
朝からあいにくの雨に見舞われたオートポリスで、まずは午後1時5分から20分間の予選が行われた。途中の赤旗中断をはさんで、#21 篠原拓朗選手(Hitotsuyama Racing/Audi RS 3 LMS )がトップタイムをキープ。このままポールポジションと思われたが、予選終了間際に、#18 マシュー・ホーソン選手(KCMG/Honda CIVIC TCRの)がファステストラップを更新し、ポールポジションを手に入れた。
決勝が行われる時間には雨は上がったものの、ウェットコンディションを考慮してセーフティカー先導でレースがスタート。3周目にはセーフティカーが解除になり、本当の意味でレースが始まる。
ポールポジションからスタートした#18 ホーソン選手は、後続の#21 篠原選手と#5 金丸ユウ選手(TEAM GOH MODELS/Honda CIVIC TCR)を抑えて終始レースをリード。結局、そのまま一度もトップを譲ることなく、ポール・トゥ・フィニッシュを決めている。
2番手スタートの#21 篠原選手は、シビックに挟まれ終始苦しい状況に置かれたが、なんとかポジションをキープして2位表彰台を獲得した。
なお、総合4位には#52 密山祥吾選手(埼玉トヨペットGreen Brave/VW GOLF GTI TCR)が、総合5位には#25 松本武士選手(Volkswagen 和歌山中央RT with TEAM 和歌山/VW GOLF GTI TCR)がつけた。
また、ジェントルマンクラスでは、#23 YOSHIKI選手(N-SPEED/Audi RS 3 LMS)が2位、#19 HIROBON選手(BRP/VW GOLF GTI TCR)が3位と健闘した。
■5月19日(日)Sunday Series
朝にはいったん上がった雨が、予選開始直前にふたたび降り始めたオートポリスで、8時10分から20分間の予選が行われた。前日同様、序盤から速さを見せる#21 篠原選手が最初の計測ラップでトップタイムをマーク。その後、雨量が増えたこともあり、#21 篠原選手のタイムを上回るドライバーはなく、ポールポジションを獲得。これに、#18 ホーソン選手、#5 金丸選手が続いた。
決勝レースを前に雨は上がったものの、コース上はウェットという難しいコンディションのもと、午後12時25分には日曜日の決勝が行われた。スタンディングスタートで始まったレースは、ポールポジションの#21 篠原選手が一瞬出遅れる場面もあったが、すぐさま1周目の1コーナーでトップを奪い返す。
ここからは後続の2台のシビックを抑える展開になるはずだったが、2周目の途中で電気系のトラブルが発生、変速ができなくなるという事態に見舞われてしまう。#21 篠原選手はマシンをピットに戻したが、ここでレースを終えることになった。
これでトップに浮上した#5 金丸選手がじわじわと2位との差を広げ、トップでチェッカードフラッグを受けた。
一方、激しいバトルが続いた2位争いは#18 ホーソン選手に軍配が上がり、3位が#25 松本選手、4位が#52 密山選手とフォルクスワーゲン勢が続いた。
ジェントルマンクラスでは、#62 塩谷烈州選手(TEAM G/MOTION/Honda CIVIC TCR)#19 HIROBON選手が2位表彰台を獲得するとともに、全体のファステストラップも記録している。
次の第2戦の舞台はスポーツランドSUGO。Saturday Seriesが6月22日(土)、Sunday Seriesが6月23日(日)に開催される。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by TCR Japan)