2019年1月28日、アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック社長は同日発表した「Audi RS 4 Avant」を前にプレゼンテーションを行い、2019年は「Audi e-tron」など10車種を超える新型車を投入すると発表した。
プレゼンテーションではまず2018年の販売台数に触れ、全世界で約181万2500台と、前年比3.5％のマイナスとなったと話した。その主な原因としては、新試験サイクル「WLTP」に対応するために商品の供給が遅れたためで、日本でもその影響を受け、2018年の販売台数が前年比マイナス6.5％の2万6473台に留まった。
一方、サブブランド「Audi Sport」の日本における販売台数は、前年のほぼ倍増の1017台で、過去最高を記録している。認定中古車「AAA（Audi Approved Automobil）」の販売も過去最高となる1万2650台で、6年前に比べてほぼ倍の販売規模に成長している。
2019年は新型車の導入によって攻勢に転じたいアウディ ジャパンは、バリエーション追加を含めて10車種を超えるニューモデルを日本に導入する予定だ。
2月には、待望のクリーンディーゼル搭載の「Audi Q5 40 TDI quattro」を、また、3月にはフルモデルチェンジした「Audi A6」を導入。さらに、ラグジュアリーSUVクーペの「Audi Q8」、2代目となる新型「Audi A1 Sportback」、Audi初の量産電気自動車「Audi e-tron」、フェイスリフトした「Audi TT」を発売する予定だ。
並行して、販売ネットワークの拡充にも力を入れ、2019年には新たに2つの正規ディラーをオープンして128拠点とするとともに、10拠点以上をリニューアル。また、AAAの拠点は5店舗を追加して55拠点とする。
さらに、デジタルソリューションの導入や、ファイナンス商品の充実などにより販売をサポート。2019年を年間販売4万台を狙う最初のステップと位置づけた。
アウディ ジャパンにとって、2019年は反撃開始の年になるか。ファンとしては躍進に期待したい。
(Text by Satoshi Ubukata)
