120314-Shio-2.jpgこんなことを書くと「自動車のことをあれこれいうのが仕事のくせに、こんなことも知らなかったのか!」と笑われるかもしれません。 はい、自動車関連で知らないことがいくつもあります。そして、知らないことを、当然知ってるよね的に話しかけられた際、YesにもNoにも見えるように頷いて乗り切ることもあれば(←乗り切れてないことが後でバレるケースが多い)、「それが?」とプチ逆切れ気味に乗り切ろうとすることもなくはありません。

お手本にしているのは、ミッテラン元フランス大統領が記者に「愛人いますよね?」と尋ねられた時に答えた「Et alors?(それが?)」のいい方です。あとは、今いる場所からできるだけ遠くへ行ける話題に切り換え......いや、乗り切る方法はどうでもよく、大事なのは「無知の知」スピリット。というわけで、最近まで知らなかったことを今週と来週の2回連続でご紹介しましょう。

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まずは、僕が今乗っているシトロエンC4ピカソには、バックギアと連動してドアミラーが自動的に下を向く機能がありますが、このほど車検から引き取ったシトロエンでバックすると、運転席側のミラーが下を向くではないですか。これまでは助手席側が下を向いてくれてたのに。動きが遅くて下を向き切る頃にはだいたいバックし終わっているんですが、あの健気さがすきだったのに......。そもそも見えないのは助手席側に決まってんですから、運転席側が下を向いてもうれしくありません。

ははーん、ディーラーの人があわてていて、コードかプラグか間違えたな! 仕方ない。再度持ち込むか。その前に電話を。

「バックの時、右側ミラーが下がっちゃうんですよ。ちゃんとつなげてくださいよー」と僕。

「ドアミラーを調整する際、左右どちらを操作するか選ぶスイッチがありますよね? そのスイッチの位置があるほうのミラーが下がるんです。ですからバック時に左ミラーに下を向かせようと思ったら、左右選択スイッチを左側にしておいてください」とディーラー氏。

応対は丁寧でしたが、声は苦笑MAXという感じでした。すみませんでした!

考えが及ぶと思いますか、フランス車にそんなきめ細かい機能があるなんて?

ま、運転席側ミラーに下を向いて欲しいと思う人はいないか、まれでしょうから、実際には、左右ハンドルどちらの仕様でも同じシステムが使えるようにそうなっているんだと思います。いずれにせよ、恐れ入りました。Facebookにちょっと書いたらシトロエン広報さんたちに叱られました。

次回は「1to8.net」らしく、ドイツ車でびっくりしたことをご紹介します。

(Text by Satoshi Shiomi)

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