ハンドリングについては「これであなたも試乗の達人〜Part1」で簡単に触れましたが、今回はハンドリング性能の確認方法についてさらに突っ込んだ話をしましょう。
ハンドルから何を感じればいいか?
(1)直進時
一般的にエコカーやラグジュアリーカーは中立での手応えは軽めで、スポーツ志向のクルマは重めですが、重ければ重いほど良いというものでもなく、あくまでそのクルマの特徴やカテゴリーにあった"適度な手応え"を持つことが大事です。
車両の動き方は何をみればいいのか?
いわゆるハンドリング性能のチェックに決まった方法があるわけではないので、「こんなもんかな......」「人が良いといってるから良いのかな」「このメーカーなら良いだろう」と、あいまいに判断してはいませんか?
そこで、読者の皆さんには、ハンドリング性能をきちんと感じ取れるコツを、以下の3つのステップで説明します。
(1)直進時
(2)緩やかなカーブやレーンチェンジ
(3)コーナリング
(1)直進時
ドライバーは真っ直ぐの道でもハンドルに手を添えていますよね。このときに確認すべきことは「ハンドルセンター(中立)での手応え」です。
真っ直ぐな状態でも、ハンドルを握ったときに適度な手応えを感じるのが理想。そして、左右どちらかに少し力をかけたときにグッと反力が出るのが望ましい味付けです。適度な手応えがないと、どこからクルマが動くかわからないでしょう? 「このあたりからクルマが動くな」と感じさせること。たとえ中立であってもクルマとの一体感が持てることが良いハンドリングのポイントです。
一般的にエコカーやラグジュアリーカーは中立での手応えは軽めで、スポーツ志向のクルマは重めですが、重ければ重いほど良いというものでもなく、あくまでそのクルマの特徴やカテゴリーにあった"適度な手応え"を持つことが大事です。
低速は低速なりの、高速は高速なりの手応えが必要なので、すべての速度域で確認することをお忘れなく!
続く
(Text by Michiya Kasai)