151208-Kasai-02.jpg前回に続き、ハンドリングを感じ取る方法を説明します。今回は(2)緩やかなカーブやレーンチェンジと(3)コーナリングです。 (2)緩やかなカーブやレーンチェンジ

2つめのステップは、一般道での緩やかなカーブや2車線道路でのレーンチェンジの領域です。ふだん一番良く使う性能なので、とても大事な性能です。

ここでチェックするのは次の2点です。

・軽くハンドル切ったときの手応え
・そのときのクルマの動き方

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自分が思った(切った)以上にクルマが過敏に向きを変えたり、逆にあまり反応しないと違和感を覚え、「このクルマは運転しにくい」と感じてしまいます。

思いどおりに動いてくれるのか?
予想以上または以下?
向きの変わり方が途中で早くなったりしていないか?

これらの動きは速度域によって変わることもあるので、低速時(0〜40km/h位まで)、中速時(60〜80km/h程度)、高速時(それ以上)にわけて確認すると良いでしょう。

また、中速域以上ではハンドルを切ったときに不必要にクルマがフラフラしないかも見ておきましょう。

(3)コーナリング

ワインディングロードなどではさらにハンドルを切りこんでいきます。このときには、

・ハンドルを切ったぶんだけ、曲がるかどうか(横Gが出るか)
・剛性感

を見ていきます。

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操舵に対してワンテンポ遅れることがないかとか、思いどおりに曲がるか(グリップしているか)などを確認しつつ、しっかりした剛性感があるかどうか、変にフラフラ、フニャフニャしていないかもチェックします。

これも、各カテゴリーに見合った曲がり方(グリップ)や剛性感が求められます。曲がらなくてはお話になりませんが、曲がりすぎても限界域でのコントロールが難しかったりしますし、また硬ければいいというものでもありません。

ここでは、一般道を気持ちよく運転するための領域でお話ししました。ふだんの運転のときに改めて自分のクルマがどうなのかを見きわめるために、ぜひ実戦してみてください。その際は、制限速度や周囲の安全には十分注意してください。

補足ですが、グリップのレベルが高いかどうかは厳密には限界域でチェックしないとわかりません。またそれぞれの性能がサスペンションに由来するものなのか、それともタイヤなのかもきちんと評価しないとわかりませんので、それらはまた別の機会に。

(Text by Michiya Kasai) 

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