140320-車検1-0.jpg2月のある日、Audi正規ディーラーからダイレクトメールが届きました。すっかり忘れていたのですが、プロジェクトカーのAudi A4に2回目(5年目)の車検が迫っていたのです! 日頃からメインテナンスには気を配っているAudi A4だけに、とくにこれといって不安な部分はないのですが、これからの2年を安心して過ごすためにも車検はきっちりと受けておきたい......ということで、Audiの正規ディーラー「140320-車検1-8.jpg
まずは店内で受付。サービスアドバイザーの杉山さんが必要書類を確認します。そして、点検内容を説明してくれるのですが、杉山さんが取り出したのは「iPad」。専用のコンテンツを立ち上げて、写真を使ってとても詳しく点検箇所を教えてくれました。

たとえば、エンジンルームはどこをチェックするのかとか、ブレーキにはどんなチェック項目があるのかとか。

そして、Audiでは、クルマの性能を十分に発揮し、快適で安全なドライブができるよう、国が法律で定めた点検項目とは別に、独自の基準で点検項目を設定しているとのこと。これを「Audi社指定点検」と呼ぶそうです。

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ひととおり点検内容の説明が終わったら、「ダイレクトレセプション」でクルマを確認します。

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ここでは、クルマの状態をサービスアドバイザーとともに見ていきます。実際にエンジンルームを見て点検箇所を教えてもらったり、クルマをリフトアップしてフロアやサスペンションの様子を見たりと、クルマ好きにはたまらない、貴重な体験です。ふだんはクルマの下に潜る機会などありませんからね!

さらに入庫時のクルマやホイールの傷を確認したり、トランク内に貴重品がないかなどをチェックしたところで、実際の作業に入ります。

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Audi A4は別のフロアにあるサービス工場に移されます。通常は間近で作業を見ることはできませんが、今回は取材ということで特別に見学させてもらうことに。

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ここには車検(法定2年点検)のための検査ラインがあり、さまざまな項目がチェックできます。

たとえば、ヘッドライトが照らす角度や光軸の向き、ブレーキの制動力や車両の横滑り量(サイドスリップ)が基準を満たしているかどうかを確認します。もちろん、国が定めた基準があるのですが、さらにAudiではモデルごとに基準を定めていて、それに従って調整していきます。

つまり、モデル本来の性能を引き出すためのチェックをしているのです。

さらに、排ガスの一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)の濃度を計測して、基準を満たしているかどうかも確認します。新しいモデルだけに、どちらも排出量はゼロでした。

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140320-車検1-21.jpg左の写真は、実際にタイヤを回しながら速度計の誤差を確認しているところ。通常はタイヤとともに回るドラムはひとつですが、Audiの場合、quattro、すなわちフルタイム4WD車が多いため、これに対応できるよう後ろにもローラーが用意され、前後のタイヤが回せるようになっているのだそう。さすがです!
ひととおり車検(法定2年点検)の内容が確認できたら、Audi社指定点検に移ります。

後編に続きます......

(Text by Satoshi Ubukata)

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