161128-quattro-02.jpg「Audi quattro」により1982年にWRC(世界ラリー選手権)のドライバーズタイトル、1983年には2度目のマニファクチュアラーズタイトルを獲得したAudiは、ライバルたちがマシーンの4WD化を進めてきたのに対抗するため、1984年に「Audi Sport quattro」を投入しました。 Audi Sport quattro(写真下の中央)は、Audi quattroのホイールベースを短縮し、エンジンのパワーアップを図ったモデルで、これをベースに仕立て上げられた競技車両が「Audi Sport quattro Rally」(写真下の左)です。

エンジンのパワーが約500psまで高められたこのマシーンで、Audiは1984年のドライバーズタイトルとマニファクチュアラーズタイトルを獲得しました。

1985年には、Audi Sport quattro Rallyのパフォーマンスをさらに高めた「Audi Sport quattro S1」(写真下の右)を投入します。

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Audi Sport quattro S1は1985年のサンレモラリーで勝利を収めたほか、アメリカ・コロラド州で行われるヒルクライムイベント「パイクスピーク」を制したことでも知られています。

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Audi Sport quattro S1はモータースポーツに参加するためにつくられた特別なクルマでした。その圧倒的なパフォーマンスをファンが楽しめるようにつくられたのが、Audi Coupe(B3)をベースとした「Audi Coupe S2」です。公道が走行できるスポーツカーとして1990年にデビューしたこのモデルは、220psを誇る2.2L直列5気筒ターボエンジンとquattroを採用するとともに、専用のエアロパーツやスポーツシートなど、スポーツドライビングを楽しむための装備が装着されました。

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ハイパワーエンジンとquattroを搭載することで圧倒的な走りを実現するという「Sモデル」の歴史は、ここから始まったのです。

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(Text by Satoshi Ubukata)

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