1月中旬、とかち帯広空港をベースに開催されたAudi A3 Sedan試乗会。その模様はすでにレポートしました。イベント後、1to8.net取材班は飛行機で"トンボ返り"する他のメディアとは別行動......。自走で東京を目指しました！
ベルーガブラウンのAudi A3 Sedan 1.8 TFSI quattroからスクーバブルーの試乗車に乗り換えた取材班。まず目指したのが試乗会場に程近いAudi帯広。ここでちょっとした作業をお願いし、ピットアウト後はこの日の宿泊地・札幌に向け、道東自動車道をひたすら西へ。
夜間に不慣れな雪道のドライブは辛いなぁ......と思いましたが、走り出すと道東自動車道の路面にほとんど雪はなく、程よいペースで走ることができました。これなら早めに宿に到着できるかも!?
ところが、道東自動車道から道央自動車道に乗り換える直前でまさかの通行止。やむなく一般道に降りると、そこは完璧な雪道......。本格的なスノードライブの始まりです。
札幌市内までは、片側2車線の道路。雪国のペースは意外に速く、最初は戸惑います。道路は広いはずなんですが、路肩や中央分離帯の雪が迫り、大型トラックなどを追い越すのは勇気が要ります。
ただ、ウインタータイヤとquattroの組み合わせは期待以上の安定感を発揮してくれました。直進時はいうまでもありませんが、車線変更で轍を横切るときなど、前後左右のタイヤのグリップが大きく異なるような状況でも挙動が安定しているので、思ったほど怖くない。ハルデックスカップリングを使った4WDは他にもありますが、そのチューニングが絶妙なのか、悪条件でのスタビリティは抜きんでています。
そうこうしているうちに、札幌市内に近づいていくわけですが、ここで困ったことが......。大きな道はいいんですが、一本裏に入ると雪の壁で道幅は心細いくらいに狭くなります。対向車が来ないといいなぁ......と思っているときに限って来るんだな、これが。全幅が1795mmのA3 Sedanだからまだいいものの、A4やA7だったらさらに緊張が高まったに違いありません。それにしても、ナビゲーションシステムがショートカットのために細い道を選びたがるのは善し悪し。以後、雪道では従わないことにしました（笑）
午後10時前、予約していたホテルに到着。ここまでの走行距離は190kmで、車載コンピューターによれば平均燃費は14.6km/L。なかなか優秀です。
2日目は、朝イチで
結論からいえば、作戦は大成功！ 冬の日差しを受けて美しく輝く内浦湾、勇壮な有珠山をバックに、雪道の走行シーンを収めることができました。
さらに洞爺湖へと向かいますが、さすがにこのあたりの道は雪と氷に覆われていました。それでも、対向車とすれちがう状況を除けば、落ち着いてステアリングを握っていられるのは、quattroの成せるワザです。
この頃にはすっかり陽も傾き、撮影時間も限界に近づいていました。でも、なんとかポイントを探し出して撮影したのが下の写真。A3 Sedanの美しいサイドラインが映えますね。
そして、洞爺湖を半周して北に抜けたら......富士山ならぬ、羊蹄山をバックに撮影できる道に偶然たどり着きました。かなり暗い状況でしたが、最新のデジタル一眼レフの技術（もちろんカメラマンの腕も重要です）をもってすれば、こんなにはっきりと映るんですね！
そして、洞爺湖を半周して北に抜けたら......富士山ならぬ、羊蹄山をバックに撮影できる道に偶然たどり着きました。かなり暗い状況でしたが、最新のデジタル一眼レフの技術（もちろんカメラマンの腕も重要です）をもってすれば、こんなにはっきりと映るんですね！
ここまで走ってきた甲斐がありました。
ということで、この日の撮影は完了！ 虻田洞爺湖インター手前で車載コンピューターをチェックすると、札幌からの走行距離は257kmで、平均燃費は12.3km/Lでした。
道央道はしっかり除雪されていて、途中渋滞などもなく函館までは順調なドライブ。一般道はすっかり雪に覆われていましたが、スノードライビングに慣れてきたのか、不安は遠のいていました。
虻田洞爺湖インターから函館のホテルまでは約170km。燃費は13.8km/Lをマークしました。
函館で海の幸を堪能したら、いよいよ明日は津軽海峡越えです！
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Hiroyuki Oshima)
