● クワトロGmbHがビベラッハのサテライト工場において、将来の電気自動車技術の礎となるAudi R8 e-tronの製作を開始
● 高い技能をもつ熟練工が開発に従事
● 「Audi R8 e-tronは、アウディブランドの長所を最大限に活かした、極めて高いスポーツ性を、完全な電気自動車として実現」 <ネッカーズルム発、2011年5月12日>
アウディ初の完全な電気自動車が、ネッカーズルム工場で生産されます。2012年後半には、小規模生産によるAudi R8 e-tronスポーツカーが一般道を走行することになります。クワトロGmbHは現在、ネッカーズルム工場のサテライト工場であるハイルブロン-ビベラッハにおいて、アウディ初の電気自動車の製作を始めました。そこでは、ミッドエンジンスポーツカー、Audi R8の量産部門で特に高い技能を持つスタッフの手によって、Audi R8 e-tronの組立が始まっています。
ネッカーズルムで開催された第122回Audi AG年次総会では、各メディアのジャーナリストに対して、Audi R8 e-tronの開発工場の内部が初公開されました。
「Audi R8 e-tronを通して、エレクトロモビリティの魅力をお伝えしたいと考えています。現時点で考えられる最高の動力性能と航続距離を実現するべく、開発されています」と、Audi AGのエレクトロモビリティストラテジー部門を率いるフランシスクス ファン ミールは述べています。「Audi R8 e-tronは、アウディにとって非常に重要なプロジェクトです。その理由は、このプロジェクトから我々が学ぶさまざまな能力や経験が、将来の電気自動車の量産に活かされるからです。」アウディは「quattro」が4輪駆動のパイオニアとみなされているように、将来的にe-tronが先進的なエレクトロモビリティと同義語になることを期待しています。「2020年までに、アウディは電気自動車の生産をリードするプレミアムメーカーになりたいと考えています」と、ファン ミールはコメントしています。
電気自動車の効率を高めると同時に、航続距離を伸ばすために、軽量構造であることが重要な前提条件となります。アウディ開発担当エンジニアは、Audi R8 e-tronにアウディの中核技術の一つである、アウディ スペース フレーム(ASF)テクノロジーの採用を決めました。アルミニウムで製作されるAudi R8 e-tronのボディ単体重量は、200kgをわずかに上回るレベルに抑えられています。この軽量ボディのおかげで、Audi R8 e-tronの重量は1,600kgにすぎません。
ネッカーズルムのプリプロダクションセンターおよびクワトロGmbHのスタッフは、現在、Audi R8 e-tron用の技術プラットフォーム製作に取り組んでいます。「これまでのAudi R8の生産により、クワトロGmbHのスタッフは、小規模生産およびスポーツカー製作に関する高い能力を身に付けています」と、マネージングディレクターのヴェルナー フロヴァインは語っています。
Audi R8 e-tronのアルミニウムボディは、現在量産中のAudi R8のボディの生産工程に非常に近い条件下で製造される予定です。センタートンネルなど電気自動車固有のコンポーネントは、ネッカーズルムのプリプロダクションセンターで製作されます。ボディは、量産モデルのAudi R8と同一の塗装プロセスが採用されます。その後、ハイルブロン-ビベラッハのサテライト工場に搬送され、最終組立が行われます。「Audi R8 e-tronの製造工程はAudi R8と技術的な相乗効果が得られるように構築されます」と、フロヴァインは述べています。
例えば、Audi R8生産工場においてパーツを搬入する先進的なロジスティクスの方法が、Audi R8 e-tronのボディ製造でも応用されます。あらかじめ選定されたコンポーネントは、「ショッピングバスケット」に入れられて各スタッフの元に届けられ、大きく4つに分かれる手順で車両に装着されます。「小規模生産では、1人1人に求められる技術要求レベルが高くなるため、スタッフには大変やりがいのある仕事となります」と、フロヴァインはコメントしています。このため、開発工場には、これまでAudi R8の製造に関わり、多くの経験を積んだスタッフが集められています。
クワトロGmbHのAudi R8 e-tronボディ担当プロジェクトマネージャー、アンドレアス・ハイネは、「開発工場のスタッフは、高性能スポーツカーの製造において特別なノウハウを持っています」と述べています。開発担当スタッフには、それぞれの業務範囲に基づき、高電圧部品取り扱い技術のトレーニングが、3段階にわたって実施されます。基本レベルでは、高電圧を発生する車両の駆動および作業の詳細を学び、その後、基本段階で身につけた内容に即して、特定の作業を実施するエレクトロニクス専門家としてのトレーニングと資格認定が行われます。さらに最終段階では、高電圧車両に関するすべての業務を遂行できる専門知識の習得を目指したトレーニングが行われ、これに合格すると「自動車技術に関する認定エレクトロニクス スペシャリスト」の資格が与えられます。
Audi AGは、2011~2015年にかけて、インゴルシュタットとネッカーズルムに総額50億ユーロ超の投資を行います。投資される資金の大部分は、新型車の開発および電気駆動/ハイブリッド駆動システムを含む将来技術の開発に当てられます。
モビリティの未来を切り拓く:Audi R8 e-tronの歴史
2009年9月
フランクフルト国際モーターショーにおいて、完全な電気駆動による高性能スポーツカー、Audi e-tronを初公開。最高出力230kW(313ps)と最大トルク4,500Nm(3,319 lb-ft)を誇る2シータースポーツカーは、0~100km/hをわずか4.8秒で加速。
2010年6月
高性能スポーツカーの製造で、多くの経験を有するネッカーズルムのクワトロGmbHがAudi R8 e-tronの生産場所に決定。
2010年7月
Audi R8 e-tronが「ジルブレッタEオートラリー」を制覇。競技区間距離167.5km、全3日間の行程で、Audi R8 e-tronは23台の電気自動車のライバルを下して優勝。
● 高い技能をもつ熟練工が開発に従事
● 「Audi R8 e-tronは、アウディブランドの長所を最大限に活かした、極めて高いスポーツ性を、完全な電気自動車として実現」 <ネッカーズルム発、2011年5月12日>
アウディ初の完全な電気自動車が、ネッカーズルム工場で生産されます。2012年後半には、小規模生産によるAudi R8 e-tronスポーツカーが一般道を走行することになります。クワトロGmbHは現在、ネッカーズルム工場のサテライト工場であるハイルブロン-ビベラッハにおいて、アウディ初の電気自動車の製作を始めました。そこでは、ミッドエンジンスポーツカー、Audi R8の量産部門で特に高い技能を持つスタッフの手によって、Audi R8 e-tronの組立が始まっています。
ネッカーズルムで開催された第122回Audi AG年次総会では、各メディアのジャーナリストに対して、Audi R8 e-tronの開発工場の内部が初公開されました。
「Audi R8 e-tronを通して、エレクトロモビリティの魅力をお伝えしたいと考えています。現時点で考えられる最高の動力性能と航続距離を実現するべく、開発されています」と、Audi AGのエレクトロモビリティストラテジー部門を率いるフランシスクス ファン ミールは述べています。「Audi R8 e-tronは、アウディにとって非常に重要なプロジェクトです。その理由は、このプロジェクトから我々が学ぶさまざまな能力や経験が、将来の電気自動車の量産に活かされるからです。」アウディは「quattro」が4輪駆動のパイオニアとみなされているように、将来的にe-tronが先進的なエレクトロモビリティと同義語になることを期待しています。「2020年までに、アウディは電気自動車の生産をリードするプレミアムメーカーになりたいと考えています」と、ファン ミールはコメントしています。
電気自動車の効率を高めると同時に、航続距離を伸ばすために、軽量構造であることが重要な前提条件となります。アウディ開発担当エンジニアは、Audi R8 e-tronにアウディの中核技術の一つである、アウディ スペース フレーム(ASF)テクノロジーの採用を決めました。アルミニウムで製作されるAudi R8 e-tronのボディ単体重量は、200kgをわずかに上回るレベルに抑えられています。この軽量ボディのおかげで、Audi R8 e-tronの重量は1,600kgにすぎません。
ネッカーズルムのプリプロダクションセンターおよびクワトロGmbHのスタッフは、現在、Audi R8 e-tron用の技術プラットフォーム製作に取り組んでいます。「これまでのAudi R8の生産により、クワトロGmbHのスタッフは、小規模生産およびスポーツカー製作に関する高い能力を身に付けています」と、マネージングディレクターのヴェルナー フロヴァインは語っています。
Audi R8 e-tronのアルミニウムボディは、現在量産中のAudi R8のボディの生産工程に非常に近い条件下で製造される予定です。センタートンネルなど電気自動車固有のコンポーネントは、ネッカーズルムのプリプロダクションセンターで製作されます。ボディは、量産モデルのAudi R8と同一の塗装プロセスが採用されます。その後、ハイルブロン-ビベラッハのサテライト工場に搬送され、最終組立が行われます。「Audi R8 e-tronの製造工程はAudi R8と技術的な相乗効果が得られるように構築されます」と、フロヴァインは述べています。
例えば、Audi R8生産工場においてパーツを搬入する先進的なロジスティクスの方法が、Audi R8 e-tronのボディ製造でも応用されます。あらかじめ選定されたコンポーネントは、「ショッピングバスケット」に入れられて各スタッフの元に届けられ、大きく4つに分かれる手順で車両に装着されます。「小規模生産では、1人1人に求められる技術要求レベルが高くなるため、スタッフには大変やりがいのある仕事となります」と、フロヴァインはコメントしています。このため、開発工場には、これまでAudi R8の製造に関わり、多くの経験を積んだスタッフが集められています。
クワトロGmbHのAudi R8 e-tronボディ担当プロジェクトマネージャー、アンドレアス・ハイネは、「開発工場のスタッフは、高性能スポーツカーの製造において特別なノウハウを持っています」と述べています。開発担当スタッフには、それぞれの業務範囲に基づき、高電圧部品取り扱い技術のトレーニングが、3段階にわたって実施されます。基本レベルでは、高電圧を発生する車両の駆動および作業の詳細を学び、その後、基本段階で身につけた内容に即して、特定の作業を実施するエレクトロニクス専門家としてのトレーニングと資格認定が行われます。さらに最終段階では、高電圧車両に関するすべての業務を遂行できる専門知識の習得を目指したトレーニングが行われ、これに合格すると「自動車技術に関する認定エレクトロニクス スペシャリスト」の資格が与えられます。
Audi AGは、2011~2015年にかけて、インゴルシュタットとネッカーズルムに総額50億ユーロ超の投資を行います。投資される資金の大部分は、新型車の開発および電気駆動/ハイブリッド駆動システムを含む将来技術の開発に当てられます。
モビリティの未来を切り拓く:Audi R8 e-tronの歴史
2009年9月
フランクフルト国際モーターショーにおいて、完全な電気駆動による高性能スポーツカー、Audi e-tronを初公開。最高出力230kW(313ps)と最大トルク4,500Nm(3,319 lb-ft)を誇る2シータースポーツカーは、0~100km/hをわずか4.8秒で加速。
2010年6月
高性能スポーツカーの製造で、多くの経験を有するネッカーズルムのクワトロGmbHがAudi R8 e-tronの生産場所に決定。
2010年7月
Audi R8 e-tronが「ジルブレッタEオートラリー」を制覇。競技区間距離167.5km、全3日間の行程で、Audi R8 e-tronは23台の電気自動車のライバルを下して優勝。
(アウディ ジャパン プレスリリース)