2015年12月3日、AUDI AGは技術開発担当取締役のDr.ウルリッヒ・ハッケンベルク氏が退任し、シュテファン・クニルシュ氏が後任となると発表した。
ハッケンベルク氏は、1985年にAudiに入社して以来、Audi 80、A2、A3、A4、A6、A8、TTといったモデルの開発に携わり、その後、フォルクスワーゲンやベントレーでも活躍。Audi A4などが採用する縦置きエンジン用プラットフォーム「MLB」や、現行Audi A3やフォルクスワーゲン・ゴルフなどが採用する横置きエンジン用プラットフォーム「MQB」も彼が手がけたものだ。
2013年7月1日からはAudiの技術開発担当取締役 兼 フォルクスワーゲングループ クロスブランド研究開発責任者として開発の陣頭指揮を執ってきた。2014年には、自動車の安全性向上に貢献したとして、ドイツモータージャーナリスト協会から栄えある「ゴールデン ディーゼルリング賞」を受賞している。
この9月末からはフォルクスワーゲンの排ガス不正問題を受けて停職処分を受けていた。
(Text by Satoshi Ubukata)