2016年9月6日、アウディ ジャパンはAudi A4 Avantをベースとしたクロスオーバーモデル「Audi A4 allroad quattro」をフルモデルチェンジし、同日より販売を開始した。
2000年の販売開始以来、累計5000台以上の販売を誇る「allroad」シリーズ。Audi A4 allroad quattroは2010年に日本発売され、その2代目となる新型Audi A4 allroad quattroがついに日本デビューを果たした。
新型Audi A4 allroad quattroは、他のallroadシリーズ同様、クロスオーバーにふさわしいデザインをまといながら、最新のメカニズムにより、より魅力的で効率の高いモデルに進化している。
デザインでは、ベースのAudi A4 Avantに対してグラウンドクリアランスを30mm高い170mmとしたことに加えて、コントラストカラーのホイールアーチ、クローム仕上げの垂直バーを配したシングルフレームグリル、サテライトシルバーのアンダーボディプロテクション／リヤディフューザー、専用デザインのルーフレールなどにより、Audi A4 Avantとの違いを明確にしている。
ボディサイズは全長4750×全幅1840×全高1490mm。全幅はAudi A4 Avantと同サイズだが、全長は15mm、全高は35mmそれぞれ拡大している。
エンジンは252psの2.0 TFSIエンジンを採用。これに7速Sトロニック、そして、ultraテクノロジーを導入した新開発のquattroを組み合わせた。
このquattroは、前輪には常時駆動力を伝える一方、後輪へは必要に応じて油圧多板クラッチにより駆動力を伝えるというもの。負荷が低い状況では、油圧多板クラッチとリヤディファレンシャルに内蔵したクラッチをリリースすることで自動的にFFに切り替えて走行。これにより燃費向上を図る。
なお、このultraテクノロジーを導入したquattroは最大トルク500Nm以下のエンジンに組み合わせることが可能だという。
安全装備は、自動ブレーキ機能を備えるアウディ プレセンスシティのほか、アクティブレーンアシスト、渋滞アシスト機能「トラフィックジャムアシスト」内蔵のアダプティブクルーズコントロールなどを標準装着。また、人気のマトリクスLEDヘッドライトやバーチャルコックピット、Bang&Olfsen 3Dアドバンスト サウンドシステムなどをオプション設定した。
価格は658万円。Audi A4 Avant 2.0 TFSI quattroに対し32万円高の設定は、非常に魅力的な価格といえるだろう。
(Text by Satoshi Ubukata)
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