170621-Engine-03.jpgまもなくデビューする新型「Audi A8」。これに搭載される4L V8の4.0 TFSIは、ポルシェが開発を主導したエンジンである。 同じフォルクスワーゲン グループのブランドであるAudiとポルシェがさまざまな分野で技術や開発業務を共有しているのはご存じのとおり。エンジンの分野でも、V6やV8は今後さらに技術の共有が進むことになるという。

たとえば過給器付きガソリンエンジンのTFSI。2012年にデビューした4L V8の4.0 TFSI(EA824)をベースとした新しいV6(EA839)とV8(EA825)がその一例だ。

下の写真は、Audiが開発を主導し、生産もAudiのジュール工場が担当するEA839型のV6エンジン。シングルターボの3.0 TFSIがAudi S4/S5に、ツインターボの2.9 TFSIがAudi RS 5に採用されている。

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いずれも、Audiが「Bサイクル」と呼ぶミラーサイクル方式を採用することで高性能と高効率とを高い次元で両立するのが特徴だ。

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一方こちらは「ポルシェ パナメーラ ターボ」に搭載される4.0L V8で、2基のツインスクロールターボをVバンクの内側に搭載。最高出力550ps、最大トルク770Nmを発揮し、0-100km/h加速は3.8秒(スポーツクロノパッケージ装着時は3.6秒)という駿足ぶり。その一方で、気筒休止機構を搭載することで燃費効率を高めている。

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V8エンジンに関してはポルシェが開発を主導し、生産はポルシェのツッフェンハウゼン工場で行われている。

新型Audi A8の4.0 TFSIもこのEA825型を採用することになる。"Powered by Porsche"のAudi A8がどんな走りを見せてくれるのか、いまから楽しみだ。

(Text by Satoshi Ubukata)

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