170711-A8-02.jpg2017年7月11日、Audiはバルセロナで開催中のAudi Summitにおいて、4代目となる「Audi A8」を発表した。 4代目となるAudi A8は、新しいデザインに加えて、電動化が進められたパワートレイン、タッチスクリーンによるユーザーインターフェイス、レベル3に自動運転機能などにより、Audiの新しいフラッグシップモデルにふさわしい進化を遂げている。

Audi A8のエクステリアは、コンセプトカーの「Audi prologue」が指し示した新しいAudi designを量産モデルに採り入れたものだ。Audiを象徴するシングルフレームグリルはより幅広くなり、レーザーライトを内蔵するHD マトリクスLEDライトのシャープなデザインとあいまって、精悍な印象を与えている。

170711-A8-03.jpg
サイドビューでは、クーペのようになだらかに描かれるルーフラインがAudiのエレガンスを表現する一方、ホイールアーチの抑揚がquattroによる力強い走りを予感させる。Audi A8の全長は標準仕様が5172mm、ロングホイールベースのA8 Lが130mm長い5302mmで、いずれも旧型に比べて37mm長くなった。

170711-A8-04.jpg
リヤビューは、左右のOLEDテールライトを結ぶLEDライトストリップにより個性的な表情がつくり出される。

170711-A8-05.jpg
広くラウンジのようなインテリアは、水平基調のデザインを採用する。センターコンソールからは物理的なスイッチが削減され、上下2つのタッチスクリーンによりインフォテインメントやナビゲーションシステム、エアコンなどを調整する新コンセプトのユーザーインターフェイスを採用している。

170711-A8-07.jpg
A8 Lにオプション設定される後席用のリラクゼーションシートは、さまざまな調節機能やマッサージ機能、照明、インフォテインメント、フットレストなどに加えて、助手席のシートバックに内蔵されるフットマッサージャーを利用することができる。

170711-A8-08.jpg
注目は、量産車として初めてレベル3の自動運転機能を搭載すること。「Audi AIトラフィックジャムパイロット」は、高速道路などを60km/h以下で走行する際、発進、加速、ステアリング操作、ブレーキをすべて自動化。ドライバーはステアリングから手を離したままでも構わない。

これを実現するために、Audi A8ではレーダーセンサー、フロントカメラ、超音波センサーに加えて、自動車分野では初めてレーザースキャナーを搭載する。

Audi AIトラフィックジャムパイロットは2018年以降、各国の法規にあわせて順次導入される予定だ。

170711-A8-09.jpg
さらに、スマートフォンの操作でAudi A8を駐車スペースやガレージに移動させる「Audi AI リモートパーキング」が搭載される。

シャシーでは、4輪操舵のダイナミックオールホイールステアリングを採用。また、道路状況にあわせて自動的にサスペンションを調整する「Audi AI アクティブサスペンション」により、姿勢変化の少ない快適なドライブを実現する。

ASF(アウディスペースフレーム)は、アルミに加えて、カーボン、マグネシウム、熱間成型スチールを組み合わせることで、従来に比べて24%の剛性アップを実現している。

170711-A8-10.jpg
パワートレインは、340psの3.0 TFSIと286psの3.0 TDIに加えて、遅れて460psの4.0 TFSIや435psの4.0 TDI、さらには6LのW12を用意。いずれにも、48Vの電源システムとマイルドハイブリッドにより、さらなる低燃費を図る。全車に8速ティプトロニックとquattroを採用する。

また、3.0 TFSIと電気モーターを搭載するプラグインハイブリッド車の「Audi A8 L e-tron quattro」が追加される予定だ。

Audi A8およびA8 Lはネッカーズルム工場で生産され、ドイツでは2017年秋から販売がスタートする。価格はAudi A8が90,600ユーロ(約1180万円)から、A8 Lが94,100ユーロ(約1220万円)からとなる。

(Text by Satoshi Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.