120202-A5.jpgマイナーチェンジしたアウディA5スポーツバックを「JAIA試乗会」でチョイ乗り。その進化のほどは? 先日、日本でも発表された新型A5シリーズ。新型といってもマイナーチェンジなのだが、その最新モデルを、JAIA(日本輸入車組合)主催の試乗会でチェックした。試乗希望者が多く、僕がA5スポーツバックをドライブした時間はわずか45分だったが、A5の進化を実感するには十分な時間だった。

新型A5シリーズでは、アウディの顔であるシングルフレームグリルをはじめ、ヘッドランプやフォグランプの形状が変更され、いままで以上にシャープな印象になった。

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120202-A5-4.jpgインテリアも、ステアリングホイールがA7と似たデザインになり、センタークラスターなどにピアノブラックのパネルを多用して、高級感を高めている。MMIは、機能選択ボタンを8個から6個に減らし、また、選曲/選局用のスイッチをボリュームスイッチに統合するなどして、さらにすっきりとしたデザインに仕上がっている。
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120202-A5-6.jpgまた、全車にスタート・ストップシステム(アイドリングストップ)を標準搭載。さらには、パワーステアリングを油圧式から電動式に変更。2.0 TFSIエンジンにも手を加えることで、平成22年度燃費基準+25%を達成。エコカー減税対象車(75%減税)となった......ということはエコカー補助金の対象でもある。
モデルサイクルの途中で、新しいステアリングシステムを採用するとはなかなか大胆だが、そこまでして燃費向上を図ろうというのが、なんとも技術のアウディらしいではないか!

さて、今回試乗したのは「アウディA5スポーツバック2.0TFSIクワトロ」で、オプションのS-lineパッケージが装着されたモデル。エンジン、サスペンション、ステアリングの特性が変更できる「アウディ ドライブセレクト」も装着され、電子制御の可変ダンパーや、走行状況にあわせてステアリングギア比が変更されるダイナミックステアリングがセットで搭載されている。

さっそく走り出すと、以前にも増してボディのしっかり感が高まっていて、単にデザインを手直ししただけのマイナーチェンジではないことを実感。S-line専用スポーツサスペンションは、余分な動きをしっかりと抑え込むスポーティな味付けながら、快適さを犠牲にせず、しなやかな足さばきを見せてくれる。最近のS-lineは、乗り心地とハンドリングのバランスに感心させられることが多いが、このA5スポーツバックも例外ではなかった。

最高出力211ps、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発揮するエンジンはも、相変わらず力強く、2L直列4気筒とは思えない加速を示す。電動パワーステアリングは、これまでの油圧式に比べて、ステアリングを少し切ったときにセンターに戻そうという力が強くなり、そのぶん高速では直進安定性が高まる印象。ダイナミックステアリングも、初期のものはダイレクト感がやや乏しかったが、いまではしっかりとした手応えを示している。

"チョイ乗り"ということで燃費については確認できなかったが、あらゆる部分で正常進化したA5スポーツバック。機会を見つけてじっくりとドライブしたいと思うが、あまりじっくり乗っていると"本気"になりそうで怖い(笑)

(Text by Satoshi Ubukata)

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