2017年5月27日〜28日、ドイツのニュルブルクリンクで行われた「ニュルブルクリンク24時間」で、Audi R8 LMSを駆るAudi Sport Team Landが総合優勝を果たした。
好天のもとスタートしたレースは、セカンドロウからスタートしたAudi Sport Team Landの#29 Audi R8 LMSが序盤にトップに立つと、その後順調に周回を重ねてリードを続けていく。
ところが、レース終盤にAudi Sport Team Landの#29は突如スローダウンし、予定外のピットストップを強いられる。センサーのトラブルが原因だったが、修復が終わった時点でAudi Sport Team Landの#29は、Audi Sport Team WRTの#9 Audi R8 LMSと、Rowe Racingの#98 BMW M6 GT3の先行を許し、3番手までポジションダウンしてしまう。
しかし、レース終了の30分ほど前に降り出した雨がAudi Sport Team Landの#29に味方する。スリックタイヤを履くAudi Sport Team WRTの#9とRowe Racingの#98に対して、レインタイヤでギャンブルに出たAudi Sport Team Landの#29は、その後、雨脚が強まるサーキットを快走し、Rowe Racingの#98をオーバーテイクして2位に。さらに最終ラップには首位を奪還し、劇的な勝利を収めた。
これにより、Audi R8 LMSは2012年、2014年、2015年に続く4度目の総合優勝を手に入れた。
Audi Sport Team Landの#29と首位争いを演じたAudi Sport Team WRTの#9は3位表彰台を獲得。Bonk Motorsportの#172 Audi RS 3 LMSはクラス2位、総合48位でレースを終えている。
(Text by Satoshi Ubukata)
