Hitotsuyama Racingは11月12̃13日に中国・珠海で開催されたILMC 6時間レース、並びにその翌週にマカオで開催さ
れたマカオGP・GT cupにAudi R8 LMSで参戦致しましたが、いずれもマシントラブルによりリタイヤに追い込まれ、
厳しい結果とともにシーズンを終了することとなりました。
11月12~13日、中国南部に位置し、香港やマカオに程近い「経済特区」珠海で開催されたILMC 6時間レース。
Hitotsuyama Racingはこの6時間レースのGTCクラスにAudi R8 LMSで参戦致しました。
エースドライバーの藤井誠暢が同日開催のJAF GPに参戦することが決定していたため、チームは新たにオランダ人ドライバーのカルロ・バン・ダムをエースとして迎え入れました。カルロ・バン・ダムは2007年にドイツF3選手権、翌2008年には全日本F3選手権で連続総合チャンピオンを獲得している非常に優秀なドライバーです。そのカルロ・バン・ダムとともにILMC珠海を戦うのはスーパー耐久でもAudi R8 LMSのステアリングを握る都筑晶裕とマイケル・キムの2名。
11月12日午後、20分間という短い時間の中で行われた予選では、カルロ・バン・ダムがタイミングを見計らってコースイン。
ライバルとなる2台のAudi R8 LMS、そしてMercedes SLS AMGと激しいポールポジション争いを繰り広げます。終盤、カルロ・バン・ダムはポールポジション安泰と思われる1分34秒934をマーク。アタックを終えピットに戻ります。しかし、チェッカーフラッグが振られる中、最後のアタックを行ったNo.98 Audi R8 LMSのエドアルド・モルタラ選手が1分34秒777をマークし、0.157秒という僅差でポールポジションの座を奪われる形となりました。
しかし、カルロ・バン・ダムがマークしたタイムは、上位クラスとなるGT2マシンの多くを上回っており、Audi R8 LMS、そしてカルロ・バン・ダムの速さを十分に印象付ける予選となりました。
翌11月13日、6時間の決勝レースは11時にスタート。No.98 Audi R8 LMSのエドアルド・モルタラ選手の背後からスタートを決めたカルロ・バン・ダムはオープニングラップからテール・トゥ・ノーズの激しい接近戦を展開。DTMワークスドライバーのエドアルド・モルタラ選手に果敢に襲いかかる姿はサーキットモニターに大きく映し出され、場内を沸かせます。
しかし、スタートからわずか5周目、カルロ・バン・ダムは6速からシフトダウンが不可能になったことを無線で伝え、緊急ピットイン。マシンはガレージ内での修復作業を強いられることに。このギヤボックス・トラブルの解決に約1時間を費やし、優勝争いから脱落することとなりました。
その後、マイケル・キム、都筑晶裕が2スティントずつステアリングを握り、クラストップNo.98 Audi R8 LMSを上回るペースで周回を重ねるものの、最終的に完走扱いとなる総合トップ×70%の周回数に僅か5周届かず、リタイヤ扱いでレースを終えることとなりました。
Audi R8 LMSでの初の海外レース、そして初の6時間レースとなった今回のILMC珠海。Hitotsuyama Racingは一発の速さを有することを示した一方で、耐久レースの難しさ、そして国際シリーズのレベルの高さを見せつけられる結果となりました。
翌週11月18~20日には、カジノブームに沸くマカオで開催された伝統の市街地レース、マカオGP・GT cupに参戦致しました。ドライバーは前週もAudi R8 LMSをドライブしている都筑晶裕。ただし、ILMC珠海で使用した「1号車」はマカオGPには輸送面で間に合わず、チームでは新たにマカオGP用に「2号車」を用意。万全の体制で挑みました。
木曜日に行われた30分間の練習走行は生憎のウェットコンディション。そんな中、ほとんど経験のないマカオ市街地サーキットで、都筑晶裕はいきなり3番手タイムをマーク。チームの士気を高めます。
金・土曜日には20分間の予選がそれぞれ1回ずつ行われ、いずれもドライコンディションに恵まれました。金曜日の予選1回目、都筑晶裕は5番手タイムをマーク。土曜日の予選2回目で更に上位進出を狙うものの、赤旗中断によりアタックのタイミングを失い、6番手で予選を終えることとなりました。
日曜日の午前9時からスタート進行が開始されたマカオGP・GT cup。1周のフォーメーションラップの後、ローリングスタートにより12周のレースはスタート。ポールポジションのA u di エドアルド・モルタラ選手を先頭に2位Lamborghini澤選手、3位McLarenダニー・ワッツ選手が続きます。都筑晶裕も背後から迫るAston Martin藤井選手の追撃を交わし6位のポジションをキープ。その後、都筑晶裕はPorsche、Ferrari、Audi、Aston Martin、Fordといった最新GT3マシンの競演ともいえる4位争いに加わり白熱したバトルを展開。
しかし、3周目に入ったマンダリンコーナー手前で都筑晶裕のAudi R8 LMSは突如マシン後方から激しく炎を上げスローダウン。残念ながらマシントラブルによりレースを終えることとなりました。同じく3周目のマンダリンコーナーではFordのフランク・ユー選手が時速260kmを超えるハイスピードでスピン、クラッシュを演じたのを皮切りに後続のマシンが多重クラッシュ。中でもPorscheのエディー・ヤウ選手は激しくクラッシュ。大破したマシンを映し出すサーキットモニターを前に、サーキット全体に緊張が走ったものの、自力でマシンから降りる姿が確認されると観客からは拍手が送られました。
結局レースは最後までAudiエドアルド・モルタラ選手がトップの座を受け渡すことはなく優勝。2位にはLamborghini澤選手が入り、初参戦のAston Martin藤井選手もしっかりと5位入賞を果たしています。
前週ILMC珠海に続きマカオGPでも結果を残すことができず、Hitotsuyama Racingは多くの課題を残しAudi R8 LMSでの初シーズンを終えることとなりました。
これら課題をオフシーズンの間に解決し、2012年には更に強力なHitotsuyama Racingをさらに多くのレースでファンの皆様にお見せすることをお約束致します。
2011年シーズンのHitotsuyama Racingの活動を支えてくださった関係者様、ファンの皆様には改めて心よりお礼申し上げます。
2012年も変わらぬご支援、ご声援をお願い申し上げます。
Hitotsuyama Racingはこの6時間レースのGTCクラスにAudi R8 LMSで参戦致しました。
エースドライバーの藤井誠暢が同日開催のJAF GPに参戦することが決定していたため、チームは新たにオランダ人ドライバーのカルロ・バン・ダムをエースとして迎え入れました。カルロ・バン・ダムは2007年にドイツF3選手権、翌2008年には全日本F3選手権で連続総合チャンピオンを獲得している非常に優秀なドライバーです。そのカルロ・バン・ダムとともにILMC珠海を戦うのはスーパー耐久でもAudi R8 LMSのステアリングを握る都筑晶裕とマイケル・キムの2名。
11月12日午後、20分間という短い時間の中で行われた予選では、カルロ・バン・ダムがタイミングを見計らってコースイン。
ライバルとなる2台のAudi R8 LMS、そしてMercedes SLS AMGと激しいポールポジション争いを繰り広げます。終盤、カルロ・バン・ダムはポールポジション安泰と思われる1分34秒934をマーク。アタックを終えピットに戻ります。しかし、チェッカーフラッグが振られる中、最後のアタックを行ったNo.98 Audi R8 LMSのエドアルド・モルタラ選手が1分34秒777をマークし、0.157秒という僅差でポールポジションの座を奪われる形となりました。
しかし、カルロ・バン・ダムがマークしたタイムは、上位クラスとなるGT2マシンの多くを上回っており、Audi R8 LMS、そしてカルロ・バン・ダムの速さを十分に印象付ける予選となりました。
翌11月13日、6時間の決勝レースは11時にスタート。No.98 Audi R8 LMSのエドアルド・モルタラ選手の背後からスタートを決めたカルロ・バン・ダムはオープニングラップからテール・トゥ・ノーズの激しい接近戦を展開。DTMワークスドライバーのエドアルド・モルタラ選手に果敢に襲いかかる姿はサーキットモニターに大きく映し出され、場内を沸かせます。
しかし、スタートからわずか5周目、カルロ・バン・ダムは6速からシフトダウンが不可能になったことを無線で伝え、緊急ピットイン。マシンはガレージ内での修復作業を強いられることに。このギヤボックス・トラブルの解決に約1時間を費やし、優勝争いから脱落することとなりました。
その後、マイケル・キム、都筑晶裕が2スティントずつステアリングを握り、クラストップNo.98 Audi R8 LMSを上回るペースで周回を重ねるものの、最終的に完走扱いとなる総合トップ×70%の周回数に僅か5周届かず、リタイヤ扱いでレースを終えることとなりました。
Audi R8 LMSでの初の海外レース、そして初の6時間レースとなった今回のILMC珠海。Hitotsuyama Racingは一発の速さを有することを示した一方で、耐久レースの難しさ、そして国際シリーズのレベルの高さを見せつけられる結果となりました。
翌週11月18~20日には、カジノブームに沸くマカオで開催された伝統の市街地レース、マカオGP・GT cupに参戦致しました。ドライバーは前週もAudi R8 LMSをドライブしている都筑晶裕。ただし、ILMC珠海で使用した「1号車」はマカオGPには輸送面で間に合わず、チームでは新たにマカオGP用に「2号車」を用意。万全の体制で挑みました。
木曜日に行われた30分間の練習走行は生憎のウェットコンディション。そんな中、ほとんど経験のないマカオ市街地サーキットで、都筑晶裕はいきなり3番手タイムをマーク。チームの士気を高めます。
金・土曜日には20分間の予選がそれぞれ1回ずつ行われ、いずれもドライコンディションに恵まれました。金曜日の予選1回目、都筑晶裕は5番手タイムをマーク。土曜日の予選2回目で更に上位進出を狙うものの、赤旗中断によりアタックのタイミングを失い、6番手で予選を終えることとなりました。
日曜日の午前9時からスタート進行が開始されたマカオGP・GT cup。1周のフォーメーションラップの後、ローリングスタートにより12周のレースはスタート。ポールポジションのA u di エドアルド・モルタラ選手を先頭に2位Lamborghini澤選手、3位McLarenダニー・ワッツ選手が続きます。都筑晶裕も背後から迫るAston Martin藤井選手の追撃を交わし6位のポジションをキープ。その後、都筑晶裕はPorsche、Ferrari、Audi、Aston Martin、Fordといった最新GT3マシンの競演ともいえる4位争いに加わり白熱したバトルを展開。
しかし、3周目に入ったマンダリンコーナー手前で都筑晶裕のAudi R8 LMSは突如マシン後方から激しく炎を上げスローダウン。残念ながらマシントラブルによりレースを終えることとなりました。同じく3周目のマンダリンコーナーではFordのフランク・ユー選手が時速260kmを超えるハイスピードでスピン、クラッシュを演じたのを皮切りに後続のマシンが多重クラッシュ。中でもPorscheのエディー・ヤウ選手は激しくクラッシュ。大破したマシンを映し出すサーキットモニターを前に、サーキット全体に緊張が走ったものの、自力でマシンから降りる姿が確認されると観客からは拍手が送られました。
結局レースは最後までAudiエドアルド・モルタラ選手がトップの座を受け渡すことはなく優勝。2位にはLamborghini澤選手が入り、初参戦のAston Martin藤井選手もしっかりと5位入賞を果たしています。
前週ILMC珠海に続きマカオGPでも結果を残すことができず、Hitotsuyama Racingは多くの課題を残しAudi R8 LMSでの初シーズンを終えることとなりました。
これら課題をオフシーズンの間に解決し、2012年には更に強力なHitotsuyama Racingをさらに多くのレースでファンの皆様にお見せすることをお約束致します。
2011年シーズンのHitotsuyama Racingの活動を支えてくださった関係者様、ファンの皆様には改めて心よりお礼申し上げます。
2012年も変わらぬご支援、ご声援をお願い申し上げます。
(Hitotsuyama Racing Race Report)