110621ms0022.jpg249,500人の大観衆が見守る中、『ウルトラ』軽量技術・最新のV6 TDIエンジン・フルLEDヘッドライト等を採用したR18 TDIで、ル・マン10回目の勝利を記録したアウディ。様々な数字から今年のル・マンを振り返ってみる。

■ 13.854秒: 記念すべきル・マン10勝目をあげたアウディ2号車は、2位のプジョー9号車との差は僅か13.854秒。距離にして763m、近年稀に観る接戦だった。2号車は24時間で355周、総走行距離にすると4,838.295kmを走った。また平均速度は201.266km/hだった。

■ 44周: 今年のル・マンは5回のセーフティーカーランがあった。その合計周回数は44周、セーフティーカーが走っていた時間の合計は4時間46分。中でも最も長かったもので、2時間20分もセーフティーカーが走行していた。

■ 10勝目: アウディは10勝目をあげることにより、通算優勝回数としてはポルシェ(16勝)に続く2番目に多い記録となる。3位はフェラーリの9勝。

■ 76.9%: これまでアウディは13回ル・マンに挑戦し、10勝している。勝率は76.9%。これはル・マン通算優勝回数16勝のポルシェ(61レース参戦して16勝)を大幅に上回る数字だ。

■ 13回: アウディはこれまで参戦したレースすべてで表彰台を獲得している(1位が10台、2位が5台、3位が9台と、合計24台)。ちなみに1999年以来42台のアウデイが走っているが、そのうち32台が完走している。

■ 12勝: 10回の勝利の中で、チーム ヨーストが8勝をあげている。チーム ヨーストとしては12回目のの総合優勝となる

■ ハットトリック: アウディ2号車はポールポジション、ファステストラップ、総合優勝のハットトリックを達成した。

■ 3分25.289秒: アンドレ・ロッテラーが記録したファステストラップは、プジョー9号車のファステストラップより1秒以上速いタイム。しかも、予選でブノワ・トレルイエが記録したポールタイムを凌ぐものだった。昨年に続き、2年連続でロッテラーがファステストラップを記録した。

■ 336.4km/h: 最高速度はR18 TDIがユノディエールストレートで記録した336.4km/h。

■ 246周: アウディ2号車は24時間で355周走行したが、そのうちトップを246周もの間トップを走行していた。また、アウディがトップを走行していた周回数は合計261周だった。

■ 31回: アウディ2号車は合計31回ピットインした。ちなみに総合2位だったプジョー9号車の合計回数は28回。

■ 54周: アウディ2号車は24時間走り切るのに9セットのミシュランタイヤを使用。なかでも第5スティントを担当したブノワ・トレルイエは、同じタイヤで54周という長い距離を走りきった。

■ 37.08L/100km: セーフティーカーランが長かったことも影響しているが、新しく搭載された3.7L V6 TDIエンジンは、アウディとしては初めて40L/100kmを切る平均燃費を記録した。

■ スイス人初: マルセル・ファスラーは、ル・マン24時間で優勝した初めてのスイスイ人。

■ 14人: 2011年に参戦した9人のアウディワークスドライバーは、全員ル・マン24時間優勝経験者となった。これまでにル・マン24時間レースでアウディをドライブして優勝したドライバーの人数は14人。荒聖治(1回)、T・ベルンハルト(1回)、F・ビエラ(5回)、D・カペッロ(2回)、R・デュマ(1回)、M・ファスラー(1回)、T・クリステンセン(6回)、JJ・レート(1回)、A・ロッテラー(1回)、A・マクニッシュ(1回)、E・ピロ(5回)、M・ロッケンフェラー(1回)、B・トレルイエ(1回)、M・ヴェルナー(3回)、である。

(Text by M.MAKIMURA)

This article is a sponsored article by
''.