"番外編"のさらに番外編はAudi S3 Sportback。これはホント、目の毒です(笑)
Audi A3とともに、スポーツモデルのAudi S3もマイナーチェンジして日本でも発売になったのは、
中を覗くと、ブラックとレッドのツートーンのファインナッパレザーシートが目を引きます。これはオプションの「アウディデザインセレクション エクスプレスレッド」(24万円)が装着されているからで、レッドのリングが施されたエアベントとともに気分を盛り上げてくれます。
中を覗くと、ブラックとレッドのツートーンのファインナッパレザーシートが目を引きます。これはオプションの「アウディデザインセレクション エクスプレスレッド」(24万円)が装着されているからで、レッドのリングが施されたエアベントとともに気分を盛り上げてくれます。
標準のアルミホイールは、5パラレルスポークデザインの8J×18インチ。ちなみに、A3でS lineパッケージを選ぶと、同じアルミホイールが付いてきます。レッドのカラードブレーキキャリパーは5万円のオプション。マイナーチェンジ後は、「S」の文字が描かれるプレートまでレッドになりました。
S3ではバーチャルコックピットが標準になります。他のSモデル同様、センター1眼メーターのレイアウトが使えるのがうれしいところです。アナログメーターっぽい大型の回転計と、その中央部に速度計。個人的にはこのパターンが一番見やすいと思うのですが、みなさんはいかがでしょうか?
さらにうれしいのが、オプションとはいえ、マトリクスLEDヘッドライトが選べること。街中などを除き、まわりに迷惑をかけずに常時ハイビームが使えるので、夜のドライブがとてもラクになります。S3に標準のLEDヘッドライトからマトリクスLEDヘッドライトに11万円でアップグレードできるというのも魅力的で、S3を買うなら絶対に選んでおきたいオプションですね!
カンジンの走りは、相変わらず低回転からとても力強い2.0 TFSIエンジンは、どこからアクセルペダルを踏んでも頼もしい加速を見せてくれます。少し多めにアクセルペダルを踏んでいくと、ブースト計が中央を越えたあたりからさらにパンチのある加速を示し、スポーティなサウンドとともにエキサイティングな走りを楽しませてくれます。
Sトロニックが7速になったのにともない、1〜3速のオーバーオールのギヤ比(ギヤ比×最終減速比)は従来よりも数字が大きくなり、加速には有利に。一方、4〜6速はマイナーチェンジの前後でほぼ変わらないものの、新型は7速目が追加されたことで、高速巡航時のエンジン回転数が抑えられ、燃費向上が期待できます。
7速Sトロニックはシフトがさらに素早くスムーズになり、ギヤが増えたことによるデメリットも感じられませんでした。
このクルマにはオプションのマグネティックライドが装着されていました。先日乗ったAudi A3 Sportback 2.0 TFSI sportのS lineパッケージ装着車よりもサスペンションの味付けは硬めですが、跳ねるような動きは抑え込まれていて、むしろこのS3のほうが快適なほどです。もちろん、アウディ ドライブセレクトで「COMFORT」を選べば、乗り心地は多少マイルドになり、100km/h以下ならピッチングなども気にならないので、COMFORTが常用できます。
やや硬めのサスペンションとquattroのおかげで、高速走行時の安定感は抜群! 中立付近でスロー、舵角が大きくなるとクイックなプログレッシブステアリングは、ワインディングロードできびきびとしたハンドリングをもたらし、楽しさがアップします。
程よいボディサイズでふだん使いにも便利なAudi S3 Sportback。できることなら、このまま手元に置き続けたい1台でした。
(Text by Satoshi Ubukata)