2026年5月8日、Volkswagenは、GTI誕生50周年を記念し、ニュルブルクリンク24時間レース(5月14〜17日開催)の会場で、新型「ID.Polo GTI」を世界初公開すると発表した。GTIの名を冠する初のEVモデルとなり、Volkswagenにとって電動化時代の新たなGTI像を示す。

発表の舞台となるのは、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催される24時間耐久レース。例年約28万人の観客を集めるドイツ最大級のモータースポーツイベントであり、VolkswagenはGTI誕生50周年の節目を祝う場として、このイベントを選択した。会場内のリング・ブールバードでは、多くのファンを前にID.Polo GTIが披露される予定である。
GTIは1976年に初代「Golf GTI」が登場して以来、“手の届く高性能スポーツモデル”として独自のポジションを築いてきた。軽量なボディと高出力エンジンを組み合わせたホットハッチという概念を世界的に広めた存在でもあり、その精神は現在に至るまでGolf GTIを中心に受け継がれている。
今回のID.Polo GTIは、そのGTIブランドがEV時代へ本格的に踏み出す象徴的なモデルといえる。詳細なスペックは現時点で明らかにされていないものの、Volkswagenは“初の電動GTI”として位置づけており、伝統的なGTIのドライビングプレジャーをEVでどう表現するかに注目が集まる。
モデル名からもわかるように、ID.Polo GTIは近くデリバリーが始まるコンパクトEV「ID.Polo」をベースとしている。近年のVolkswagenは、電動化戦略の中で“True Volkswagen”という価値観を掲げ、手頃な価格帯のコンパクトEVを重視しており、このID. Polo GTIもその流れを汲む高性能バージョンとみられる。
一方、サーキットでは内燃機関のGTIモデルも引き続き存在感を示す。Volkswagenは今回のニュル24時間レースに、「Golf GTI Clubsport 24h」を3台投入する。うち2台はSP4Tクラスに参戦し、ゼッケン50号車には、開発ドライバーでもあるベンヤミン・ロイヒター選手をはじめ、FIA World Rallycrossで8度の王者に輝いたヨハン・クリストファーソン選手らが乗り込み、クラス3連覇を狙う。

また、76号車にはファビアン・フェッテル選手らが搭乗し、さらにSP3Tクラスには元ドイツ代表サッカー選手のマックス・クルーゼ選手も参戦する。3台すべてのマシンは、ドイツ・デュイスブルクを拠点とするMax Kruse Racingが運営を担当する。
レース仕様のGolf GTI Clubsport 24hは、397PSを発生する2.0Lターボエンジンを搭載。2026年仕様では信頼性向上を目的にアクティブギヤボックス冷却機構を新採用したほか、エンジン制御の最適化も実施された。さらに軽量化も進められており、2025年から採用されているカーボン製ドアに加え、今回はテールゲートもカーボン化。車重はドライバー抜きで1200kgに抑えられている。
燃料には、60%を再生可能原料由来とするE20燃料を使用。高性能とCO2排出削減の両立を目指した取り組みであり、モータースポーツ分野における持続可能性への対応も強く意識されている。
さらに会場では、2027年のニュル24時間レース参戦を見据えた「Golf R 24H」ショーカーも展示予定となっている。加えて、歴代8世代・約40台のGTIによるパレード走行も実施され、新型ID.Polo GTIもその隊列に加わるという。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


