2026年3月、Volkswagenは、ドイツ・ハンブルクで開催したメディアワークショップにおいて、ブランド戦略「True Volkswagen」に基づく最新の取り組みを公開した。同コンセプトは2025年9月のIAAモビリティ2025で発表されたもので、今回はそれを具現化する商品戦略と技術の詳細が示されたかたちとなる。

画像: VW、「True Volkswagen」で電動化戦略を加速

2025年発表のコンセプトを実行段階へ

「True Volkswagen」は、Volkswagenの強みである高品質、明快なデザイン、優れた価格性能比、直感的な操作性といった“コアバリュー”を再強化する方針として、2025年9月に提示された。

当時は、電動車と内燃機関車の双方を含む新世代ラインアップの方向性が示され、小型・コンパクトクラスのEV拡充も予告されていた。

今回の発表は、その構想を具体的な商品群として提示するものであり、ブランド再構築の“実行フェーズ”に入ったことを示している。

ID.シリーズで小型EV市場を本格攻略

「True Volkswagen」の中核を担うのが、小型およびコンパクトクラスの電動車ラインアップである。2026年には以下の新型モデルが登場予定とされる。

  • ID.Polo
  • ID.Cross
  • ID.3 Neo
  • ID.Polo GTI
  • ID.3 GTI

これらは欧州市場向けに開発され、都市生活から長距離移動まで幅広い用途に対応。上級クラスに匹敵する技術や快適性を備えながら、手頃な価格帯を実現することが狙いだ。

なかでもID.Poloは、約2万4995ユーロからという価格設定が予定されており、電動車の普及を加速させる戦略モデルとして位置付けられる。

新デザインと質感で“らしさ”を再構築

新型ID.モデルには、「Pure Positive」と呼ばれる新たなデザイン言語が採用される。シンプルで明快な造形と高い質感を両立し、視覚的にも触覚的にもブランドの価値を体現する。

コンパクトクラスでありながら上級車に匹敵する室内空間や素材品質を実現することで、「手頃だが上質」というVolkswagenの伝統的なポジションを電動車でも再現する狙いがある。

MEB+でID.PoloやID.Crossに先進技術を展開

技術面では、電動車専用プラットフォーム「MEB」の進化版である「MEB+」を採用。このMEB+は、ID.Polo、ID.Cross、ID.3 Neoといった新世代コンパクトEVに搭載される予定であり、同セグメントにおける基盤技術となる。

これにより、従来は上位モデルに限られていた先進機能を小型車にも展開可能とした。例えば、次世代運転支援システム「Connected Travel Assist」は、信号での自動停止機能を備えるなど、日常使用での利便性を高めている。

電動GTIでブランドのスポーツ性も継承

2026年は、Volkswagen Golf GTIの誕生50周年にあたる。この節目に合わせ、Volkswagenは初の電動GTIとしてID.Polo GTIおよびID.3 GTIを投入する計画だ。

これにより、従来のGTIが担ってきたスポーティな走りやブランドイメージを、電動化時代にも継承する。

グループ連携で“電動化の民主化”へ

Volkswagenグループは、「Brand Group Core」のもとでSEATやŠkodaなどとの連携を強化。共通プラットフォームとスケールメリットを活用することで、コストと品質を両立する。

この戦略の狙いは明確だ。すなわち、電動車を一部の高価格帯商品ではなく、誰もが手にできる存在へと広げる“電動化の民主化”である。

実行段階に入ったVolkswagenの電動戦略

2025年に提示された「True Volkswagen」は、今回の発表により具体的な商品群と技術として姿を現した。

電動化の進展に伴い、ブランドの価値そのものが問われる時代において、Volkswagenは“らしさ”を武器に再び量販市場の主導権を握ろうとしている。その成否は、これら小型EV群が市場でどこまで受け入れられるかにかかっているといえそうだ。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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