2025年12月29日、Volkswagenは「Golf GTI」の誕生から50年を迎える2026年に向けた記念プログラムの概要を発表した。1976年に初代Golf GTIが登場して以来、GTIはコンパクトスポーツの代名詞として進化を続け、累計生産台数は250万台を超える。節目の年となる2026年は、記念限定車の投入やクラシックイベントでの展示、さらに電動化時代を見据えた新たなGTIの提示など、多角的な展開が予定されている。

ハイライトとなるのが、50周年記念モデル「Golf GTI EDITION 50」である。これは量産Golf GTIとして史上最もパワフルな239kW(325PS)を発生するモデルで、すでに一部の欧州市場では受注が始まっており、車両のデリバリーが近づいている。GTIが培ってきた前輪駆動レイアウトや俊敏なハンドリング、日常性とスポーツ性の両立という基本思想を、現代の技術でさらに研ぎ澄ました存在と位置づけられている。


Golf GTIの原点は1976年にさかのぼる。当初はわずか5000台の限定生産の予定だったが、実際には初年度だけでその10倍を販売する成功を収めた。81kW(110PS)のエンジンを搭載し、0-100km/h加速は9.0秒、最高速度は182km/h。当時としては高性能でありながら、価格は13,850ドイツマルクと比較的手の届きやすい設定だった。この「高性能を誰もが楽しめる」という思想は、メディアから“スポーツカーの民主化”と評され、GTIという概念を一躍定着させた。


Volkswagenは、GTIのDNAが50年にわたり一貫して受け継がれてきた点を強調する。軽量な前輪駆動シャシー、パワフルなエンジン、バランスの取れた足まわり、そしてシンプルで機能的なデザインは、世代を超えてGTIを特徴づけてきた要素である。現在にいたるまで、GTIの3文字がブランドやモデルを超えてVolkswagenのスポーツ性を象徴する言葉として認知されている。
さらに2026年は、GTIが電動化の領域へ踏み出す年でもある。フォルクスワーゲンは近い将来、市販を視野に入れた電動GTIとして「ID.Polo GTI」を計画しており、166kW(226PS)の電動パワートレインを採用する見込みだ。これはGTIの哲学を電気自動車に初めて本格的に移植する試みであり、50周年という節目にふさわしい“次の半世紀”へのメッセージといえる。
記念イヤーを彩るイベントとしては、2026年1月に開催されるパリの「Rétromobile」およびドイツ・ブレーメンの「Bremen Classic Motorshow」で、Golf GTIの歴代モデルが大きく取り上げられる予定だ。いずれも欧州のクラシックカーシーズンの幕開けを告げる重要な催しであり、GTIの50周年と重なることで象徴的な意味合いを持つ。
1976年に生まれた一台のホットハッチは、半世紀を経てなお進化を続けている。325PSを誇る記念モデルと、電動化へと踏み出す次世代GTI。その両輪によって、VolkswagenはGTIの伝統と未来を同時に示そうとしている。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


