フォルクスワーゲンは、2025年9月8日から14日にかけてドイツ・ミュンヘンで開催される「IAA MOBILITY 2025」において、今後のブランド戦略を示す新たなモデルラインアップを発表する。同社は「True Volkswagen」を掲げ、シンプルで認識性の高いデザイン、品質基準の高さ、魅力的な価格性能比、直感的な操作性、革新的技術といったフォルクスワーゲンの本質的価値を再定義する。

コンパクト小型EVを中心にラインアップを拡大
今回の発表では、既存の「ID.3」「ID.4」「ID.5」「ID.7」に加え、2026年以降に投入されるコンパクトEV4車種が初公開される。新戦略に基づく最初のモデルとして「ID.Polo」と「ID.Polo GTI」がカムフラージュ姿で登場し、さらに市販を見据えた「ID.CROSS Concept」がワールドプレミアを迎える。エントリーモデルとなる「ID.EVERY1」も将来的に投入予定で、価格は約2万ユーロ(約320万円)に設定される見込みだ。これにより同社はコンパクトEV市場でも幅広い選択肢を提供する。





また、既存の車名をEVへと引き継ぐ新たな命名戦略も開始され、「ID.Polo」がその第一弾となる。これにより従来のブランド資産を維持しつつ、電動化への移行を加速させる狙いだ。
内燃機関モデルも刷新
一方で、フォルクスワーゲンは内燃機関モデルの展開も継続する。IAAでは、ミリオンセラーの「T-Roc」の新型を公開し、すでに刷新された「Tiguan」「Tayron」「Passat」とともにラインアップを補完する。また、特別仕様の「ID.3 GTX FIRE+ICE」など、電動化とスポーティネスを融合したモデルも披露される予定である。
2030年に向けた目標
フォルクスワーゲン乗用車ブランドCEOであり、ブランドグループコアを統括するトーマス・シェーファー氏は、「今後5年間の目標は明確です。2030年までに、先進技術を備えた量産車メーカーのリーディングポジションを確立します。IAA 2025では、すでにその実現に向けて準備が整っていることを示します」とアピールした。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。