2025年9月2日、日本ミシュランタイヤは、オールシーズンタイヤの新世代モデルとして「MICHELIN CROSSCLIMATE 3（クロスクライメート スリー）」と、同シリーズで初めてスポーツ性能を備えた「MICHELIN CROSSCLIMATE 3 SPORT（クロスクライメート スリー スポーツ）」を発表した。CROSSCLIMATEシリーズは2015年に初代が登場して以来、季節ごとのタイヤ交換を望まないユーザー層を中心に世界的な支持を得てきたが、今回の新モデル投入により、そのラインアップは大きく拡充されることになる。
CROSSCLIMATE 3
CROSSCLIMATE 3：雪道対応力をさらに高めた進化版
CROSSCLIMATE 3は、従来モデル「CROSSCLIMATE 2」からさまざまな改良が施されている。たとえば、「V-SHAPE TECHNOLOGY（Vシェイプ テクノロジー）」もそのひとつだ。従来同様、Vシェイプトレッドパターンを採用しながら、センターグルーブを新たに加えたことで、排水性・排雪性を向上。さらに、ブロックの細分化によりエッジ数を増やし、スノーグリップ性能の向上を図っている。
また、トレッド面の接地圧分布の均一化を図ることで、接地面を安定させ、高い耐摩耗性を実現する「MAXTOUCH CONSTRUCTION（マックスタッチ コンストラクション）」を採用。
加えて「PIANO ACOUSTIC TUNING TECHNOLOGY」によるノイズ低減や、「PREMIUM TOUCH」による深みのある黒色を演出したサイドウォールデザインも導入したのも新しい。転がり抵抗ラベリング「AA」獲得したのも見逃せない。
ラインアップは16インチから20インチまで全35サイズを設定し、コンパクトカーからSUVまで多様な車種に対応する。
CROSSCLIMATE 3 SPORT：オールシーズンタイヤに走りの歓びを
一方、CROSSCLIMATE 3 SPORTは、シリーズ初となる「スポーツ性能」を打ち出した商品で、スポーツ性能、快適性、デザイン性を融合させたオールシーズンタイヤに仕上げられている。
CROSSCLIMATE 3 SPORT
このモデルではCROSSCLIMATE 3と同様、改良型のVシェイプトレッドパターンや「PIANO ACOUSTIC TUNING TECHNOLOGY」、「PREMIUM TOUCH」を採用したのに加えて、新開発の 「THERMAL ADAPTIVE COMPOUND 2.0（サーマル アダプティブ コンパウンド 2.0）」を採用し、幅広い温度域で優れたドライ・ウェット・スノー性能を確保。「DYNAMIC RESPONSE TECHNOLOGY（ダイナミック レスポンステクノロジー）」によりアラミドとナイロンを組み合わせたハイブリッドキャッププライ構造を実現し、あらゆる路面に対応するハンドリングを可能にしている。
転がり抵抗ラベリング「A」を維持したまま、CROSSCLIMATEシリーズ初のウェットラベリング「a」にも注目だ。
サイズは18インチから21インチまでの27サイズを用意し、スポーツモデルやプレミアムSUVなど高性能車をターゲットとする。
多様化するニーズに応える2モデル展開
オールシーズンタイヤは日本国内でも注目が高まっているのはご存じのとおり。これまでスタッドレスタイヤと夏タイヤの二本立てが主流だった国内市場において、CROSSCLIMATEシリーズは「タイヤ交換不要」という利便性と十分な雪道対応力を両立させた点で独自のポジションを確立してきた。
CROSSCLIMATE 3は雪道対応性能を強化し、日常使いの安心感を求めるユーザーに適した製品であり、CROSSCLIMATE 3 SPORTは走行性能やデザイン性を重視するドライバーに向けた選択肢となる。両モデルは方向性こそ異なるが、共通して季節を問わず安定した走行を可能にし、タイヤ選びの新たな基準を提示する存在である。
とくに、CROSSCLIMATE 3 SPORTは、従来はサマータイヤやスポーツタイヤを選んできた層に対してもオールシーズンタイヤの魅力を訴求できるようになり、市場拡大が期待される。競合他社もオールシーズン製品を投入しているが、スポーツ性能にまで踏み込んだ提案は希少であり、ミシュランの差別化戦略が明確に示されている。
ミシュランはこの2モデル展開によって、利便性、安全性、環境性能、そして走行性能という多面的な価値を一挙に提供し、オールシーズンタイヤ市場におけるリーダーシップをさらに強化する構えだ。
(Text by 8speed.net Editorial Team)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。
