フォルクスワーゲンは本当にサファリ仕様の「Golf R」を発売するのだろうか? ノルドシュライフェで、十分な地上高と張り出したフェンダーを備えた、ラリースタイルの特別なGolf Rが目撃されている。フォルクスワーゲンは、ポルシェ911ダカールなどの成功したコンセプトを参考にしているのだろうか?
※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。

「ポルシェ911ダカール」、「ランボルギーニ ウラカン ステラート」、「ポールスター2アークティックサークル」。これらのモデルに共通する点は? すべてラリースタイルで設計されており、軽度のオフロード走行にも適していることだ。少なくとも理論上は。そして、これらはどれも平凡なクルマではない。
最適化されたサスペンション、向上したパフォーマンス、クールなオフロードデザインは、間違いなくセンスの良い組み合わせだ。フォルクスワーゲンは、このコンセプトをGolfにも採用する予定なのだろうか? 最初の画像がまさにそれを示唆している!
サファリスタイルのVWゴルフR?
Golfがフォルクスワーゲンで最も人気の高いモデルであることは周知の事実だ。統計データによれば、このコンパクトカーの新規登録台数は2024年に再び増加した。そして、333PSという圧倒的なパワーを誇る高性能モデル、Golf Rは、GTIでもパワーが足りないという人々から絶大な人気を誇っている。
フォルクスワーゲンは本当にGolfのラインナップに新たなモデルを加えることを検討しているのだろうか? StatesidesupercarsのYouTubeチャンネルでは、ニュルブルクリンク北コース(ノルトシュライフェ)を走る、一見普通のゴルフとは全く異なるゴルフの動画が公開されている。

とくに目を引くのは、黒いオーバーフェンダーと高められた地上高だ。このクルマには、ボディから突き出た奇妙な給油口もある。「ポルシェ911ダカール」などの成功を考えると、サファリ仕様のGolf Rも十分に考えられる。
サプライヤーによるパーツのテストかも!?
残念ながら、現時点では有力な情報は掴めていない。このGolf Rはフォルクスワーゲンが所有するテストカーではなく、チューナーやパーツのサプライヤーがドライブやサスペンションなどの各種コンポーネントのテストカーとして使用されている可能性も考えられる。何しろ、ニュルブルクリンクではあらゆる種類のプロトタイプや個々のコンポーネントがテストされているのだから。

とはいえ、このGolf Rがまったく新しいバリエーションのプロトタイプである可能性もある。自動車メーカーは、テスト走行の際、ロールス・ロイスがかつて行ったように、最新または旧型のモデルのボディを新しいシャシーの上に被せてテストすることがある。いずれにしても、フォルクスワーゲン自身からの情報は一切ないので、フォルクスワーゲンが密かに“Safari Golf”を開発しているというのは憶測にすぎないが、われわれがそうあってほしいと願っているのは事実だ。
- YouTube
youtu.be(Text by Nele Klein / Photos by Youtube/Statesidesupercars)