2025年3月5日、フォルクスワーゲンはエントリーEVのコンセプト「ID.EVERY1」を発表した。

フォルクスワーゲンでは、「Polo」クラスのコンパクトEVである「ID.2all」の量産版を2026年に市場に投入する予定だ。MEBエントリーと呼ばれる前輪駆動のプラットフォームを採用し、価格は約25,000ユーロ(約400万円)を目指している。
これに続き、2027年にはさらにコンパクトで価格が約20,000ユーロ(約200万円)のスモールEVを投入。これが、ID.2all同様、MEBエントリーを採用する「ID.EVERY1」だ。



ID.EVERY1はかつての「up!」を彷彿とさせるクリアで親しみやすいデザインを採用。3880mmの全長はup!とID.2allの中間で、4人分のスペースと305Lの荷室を提供する。
フロントには70kW(95PS)の電気モーターを搭載し、最高速130km/h、航続距離250kmを達成する。



ID.2allやそのスポーツモデルの「ID.GTI Concept」、そしてID.EVERY1は「Electric Urban Car Family」と呼ばれ、2025年秋には新たなコンセプトカーが披露されるという。
フォルクスワーゲンは、2027年までにはElectric Urban Car Familyの市販版を含む9のニューモデルを投入する予定で、ボリュームセグメントの技術的リーダーとして新たな基準を打ち立て、モビリティの進化を推し進めていくとしている。
(Text by Satoshi Ubukata)