2025年2月5日、フォルクスワーゲンは2030年に向けたプランを発表し、約2万ユーロのエントリーEVを2027年に登場させることを明らかにした。

文末に追記あり

画像: VWが約2万ユーロのエントリーEVを2027年発表へ Golf8.5の生産はメキシコ工場に移管

フォルクスワーゲンでは、ポロクラスのコンパクトEVである「ID.2」を2026年に市場に投入するとしてきた。MEBエントリーと呼ばれる前輪駆動のプラットフォームを採用し、価格は約25,000ユーロ(約395万円)を実現するという。

フォルクスワーゲンは、さらにコンパクトで価格が約20,000ユーロ(約316万円)のスモールEVを2027年に発表する。

ID.2同様、MEBエントリー・プラットフォームを用いるこのスモールEVは、2025年3月上旬にコンセプトカーが公表される予定で、フォルクスワーゲンはこれに先立ち、主力のドイツ・ウォルフスブルク工場の従業員に向けてプレビューを行うとともに、冒頭のデザインスケッチを公開している。

現在、ウォルフスブルク工場では主力モデルの「Golf」を生産しているが、近い将来、Golfの生産をメキシコのプエブラ工場に移し、これにより確保したスペースでSSP(Scalable Systems Platform)プラットフォームを採用するEVである次期型「Golf」や「T-Roc」を生産する。

ちなみに、プエブラ工場では、かつてドイツで生産が終了したあとも空冷ビートルが生産されていた。また、プエブラ工場でつくられた「New Beetle」や「The Beetle」、「Golf5 Variant」が日本に輸入されており、プエブラ工場製のGolf8.5が日本に上陸しても、とくに不安はないだろう。

こうした取り組みにより、フォルクスワーゲンは、ボリュームセグメントの技術的リーダーとして新たな基準を打ち立て、モビリティの進化を推し進めていきたい考えだ。

追記
ショーモデルの名前は「ID.EVERY 1」となる模様。

(Text by Satoshi Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.