一連の画像は新型「T-Roc」のものだろうか? 2025年に登場予定の新型T-Rocには、プラグインハイブリッド車も用意されるかもしれない。
※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。
現行のT-Rocは2017年から市場に投入されており、2022年からはディーラーでフェイスリフト版が販売されている。そしていま、第2世代の登場だ。正式発表の時期はまだ明らかになっていないが、新型T-Rocのデザインを示すと思われるリーク画像がすでにインターネット上で出回っている。
それによれば、次期型T-Rocは、少なくとも細部のデザインに関しては、“ちいさなTiguan”になる可能性が高いことがますます明らかになってきている。T-Rocの遊び心のあるデザインは、かなり細部までこだわったものだが、より明快なフォルムに変化するだろう。
これまで2つに分かれていたヘッドライトは再び1つになり、そのライトシグネチャーは明らかに大型SUVの兄弟車に基づいたものになるだろう。フロントグリルと同様に、これは純粋に装飾的なものになると思われる。その下には、ラジエターグリルが一段低く設けられている。この空気取り入れ口は、Tiguanと「ID.5」を組み合わせたようなデザインだ。粗いハニカムメッシュとギザギザのアクセントが施されたサイドの空気取り入れ口とあいまって、フロントはよりスポーティーな印象を放つだろう。
より緩やかに傾斜したリヤ
サイドビューでは、リークされた画像から、新型T-Rocは現行モデルよりも、よりクーペ的なスタイルなることが示唆されている。リヤウィンドウはより緩やかに傾斜するはずだ。Aピラーがボディカラーで塗装されていることから、より小型のT-Crossとの関係も明らかになる。
リーク情報から判断すると、リヤには連続したLEDストリップを備えた新しいリヤライトデザインが採用されているようだ。ちなみに、このSUVからはオープンモデルが廃止され、T-Roc Cabrioletはモデルチェンジを機に市場から姿を消すとこになる。
T-Rocの最後の内燃エンジン搭載モデル
フォルクスワーゲンは2033年に欧州向け内燃エンジン車の生産を終了する計画であるため、新型T-Rocはエンジン搭載のSUVとしては最後の世代となる可能性が高い。
エンジンに関しては、次期型T-Rocは現行の「Golf」のラインナップから採用する可能性が高い。つまり、115PS~150PSのディーゼルおよびガソリンエンジン(マイルドハイブリッドを含む)だ。
Golfのおかげで、T-Roc初のプラグインハイブリッド車が登場する可能性もあり、その場合、204PSの駆動システムが採用されるだろう。新世代で300PSのT-Roc Rが復活するかどうかはまだ明らかになっていない。新型T-Rocは2025年内に発売される予定だ。
(Text by Sebastian Friemel and Katharina Berndt / Photos by Instagram/cochespias1)