VWJがマイナーチェンジ版「Golf R」「Golf R Variant」を発表

2025年1月10日、フォルクスワーゲン ジャパン（VWJ）は、幕張メッセで開催中の「東京オートサロン2025」において、マイナーチェンジ版「Golf R」「Golf R Variant」を発表した。2025年1月下旬の発売を予定している。

3年ぶりの出展となったVWJは、東ホールのブースに新型Golf RとGolf R Variant、そして、2024年に発表済みの新型Golf GTIを展示した。

今回、ジャパンプレミアとなった新型Golf RとGolf R Variantは、新型Golf GTI同様、マイナーチェンジを実施した8代目Golfのバリエーションで、新デザインのヘッドライトやテールライト、イルミネーション付きVWエンブレム、よりスポーティなデザインとなったバンパーなどによって、これまで以上に精悍なデザインに仕上げられている。

搭載される2.0 TSIエンジンは、最高出力が10kW（13ps）アップして245kW（333ps）／5600〜6500rpmを発揮。最大トルクは従来と同じ420Nmとしながらも、発生回転域が2100〜5500rpmと、より高い回転域まで最大トルクが持続する特性となっている。これに7速DSGと4WDの4MOTIONが組み合わされ、0-100km/h加速は4.6秒を誇る（ハッチバックの場合）。

マイナーチェンジ前と同様、「R-Performance トルクベクタリング」が搭載されるのもGolf Rの特徴のひとつ。Golf Rの4MOTIONは、エンジンのトルクをフロントとリヤアクスルに配分するだけでなく、リヤアクスルの左右のトルク配分を自在にコントロールし、コーナリング性能を高めてくれる。

この4MOTIONに加えて、電子制御ディファレンシャルロック“XDS”やアダプティブシャシーコントロール“DCC”を、“Vehicle Dynamics Manager”が統合制御することで、優れたコーナリング性能を発揮するのが見逃せない。

VWJではGolf R、Golf R Variantのそれぞれに「R」と「R Advance」の2グレード設定。Rでは、225/40R18タイヤ&7.5Jx18アルミホイール“Jerez（ヘレス）”が装着されるのに対して、R Advanceでは235/35R19タイヤ&8Jx19アルミホイール“Warmenau（ヴァルメナウ）”の組み合わせに。鍛造ホイールのWarmenauは1本あたり8kgという軽量を実現している。

さらにR Advanceでは、DCC、電動パノラマスライディングルーフ、プレミアムサウンドシステム“HarmanKardon”、R専用電動ナパレザーシートが標準装着となる。

一方、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”、純正ナビゲーションシステム"Discover"は全グレードに標準装着となる。

ラインアップと価格は以下のとおり。

VWJブースで行われたプレスカンファレンスでは、2025年夏にフルエレクトリックミニバン「ID.Buzz」が導入されることが発表された。これに加えて、Golf GTIやGolf Rといったフォルクスワーゲンを象徴するモデルが続々導入予定の2025年は、VWJが“ICONS Reloaded !”と謳うだけに、エキサイティングな年となりそうだ。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, VWJ)