Passat長期テスト第2回は、乗りはじめて気づいたことと、オイル関係についてレポートします。
※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。
編集部のパサートは3.2 V6 4MOTIONという当時のトップグレード車です。FFで4気筒の素のパサートのほうが維持するうえでは楽だと思うのですが、V6と4MOTIONがとても良くできていて感心しています。
Passat(B6)ってどんなクルマ?
改めてPassat(B6)のおさらいです。B6なので6代目かと思ったら5代目にあたります。B6はGolf 5をベースに大型化されています。当時のメルセデスEクラス(W211)とほぼ同じサイズで5cm短く、幅は同じ、全高は3.5cm高いという大きさです。Golf R32と同じ3.2L V6 DOHCは250ps。V6とはいえ独立したシリンダーヘッドがないので、ほぼ直列6気筒です。排気音も直6サウンドを奏でます。4MOTIONは高いスタビリティを示し、コーナリングでは運転がうまくなったような気になるほど、思ったとおりに曲がってくれます。
モデル | Passat V6 4MOTION |
サイズ | 全長4,780×全幅1,820×全高1,475 ホイールベース2,710mm |
エンジン | VR6(挟角V型6気筒DOHC24バルブ) |
最高出力 | 250ps/6,250rpm |
最大トルク | 325Nm/2,750rpm |
排気量 | 3,168cc |
燃料タンク容量 | 68L/無鉛プレミアムガソリン |
10・15モード燃費 | 8.9km/L |
駆動方式 | フルタイム4WD(ハルデックス) |
トランスミッション | 6速DSG |
サスペンション前/後 | マクファーソンストラット/4リンク |
タイヤ | 235/45 R17 |
リフレッシュ計画発動
愛着が湧きはじめたところで、総合的なリフレッシュを行うことにしました。中古車は購入価格と同等のメンテナンス費をかけるべきといわれますよね。オイル関係、タイヤ、エアコンフィルターは交換したほうが良いことがわかりました。エンジン、DSG、エアコンなどの機関系は専門店にお願いしてチェックしてもらいます。
オイルはドイツの名門「FUCHS」を選びました。“フックス”と読みますが、知らないとわからないと思います。自動車用製品は「TITAN」で有名です。1931年に創設されたグローバル企業で、日本での自動車用製品は阿部商会が扱っています。車種ごとにオーダーメイドされた承認オイルが揃っています。エンジンオイル、DSG用オイルなどフォルクスワーゲン承認の製品が用意されているので安心して使うことができます。
今回はエンジンオイル、ギヤオイル、DSGフルード、ロングライフクーラントを交換します。すべてフォルクスワーゲン承認の製品で、エンジンオイルのGT1 PRO C-3はVW規格504 00・507 00をクリアした最高級グレードオイルです。
- エンジンオイル:GT1 PRO C-3 5W-30(VW規格 504 00・507 00)
- DSGフルード:FFL-2 TITAN(VW規格 TL 52 182)
- ギヤオイル:SINTOPOID 75W-90(VW規格 G52 145A2)
- クーラント:TITAN FRICOFIN DP PNK(VW規格 TL 52 182)
レヴィテックを投入
オイル交換に合わせて「REWITEC(レヴィテック)」を投入します。エンジン用の「PowerShot(パワーショット)」とデフ用の「G5」です。経験上、エンジンは明らかにフリクションが軽減します。デフに「G5」を使うと明らかにメカニカルノイズが小さくなります。
さて次回は、タイヤの選択とヘッドライトレンズの濁り取りなどをレポートします。
(Text & Photos by Auto Bild Japan)