2024年7月3日、フォルクスワーゲン ジャパン(VWJ)は、新型「Passat」と新型「Tiguan」を2024年内に発売すると発表した。
VWJでは、PassatとTiguanの予約注文受付を9月に開始し、Passatは2024年11月、Tiguanは2024年11月以降にデリバリーをスタートさせる予定だ。
Passat
9代目となる“B9”型Passatは、この世代からステーションワゴンボディのみになる。フロントマスクは、細いラジエターグリルやシャープなヘッドライト、それらを結ぶLEDライトストリップを採用することで、最新のGolfとの関連性を強めている。
新型Passatのボディサイズは全長4,915×全幅1,850×全高1,500mm、ホイールベースは2,840mmに拡大。50mm延びたホイールベースのおかげで、後席のスペースがこれまで以上に拡大。また、広さに定評のある荷室は最大1,920Lのスペースを確保した。
コックピットは物理スイッチを徹底的に排除する一方、15インチの大型タッチディスプレイを搭載することで操作性を確保する。インフォテインメントシステムは最新のMIB4を採用した。
パワートレインは、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載する110kWの1.5 eTSI、142kWの2.0 TDI、そして、システム出力150kWを誇るプラグインハイブリッドのeHybridを設定。1.5 eTSIとeHybridは前輪駆動、2.0TDIは人気の4MOTIONとなる。
最新の「MQB evo」を採用し、アダプティブシャシーコントロール”DCC”が、2バルブ独立制御式の”DCC Pro”へと進化。ダンパーの伸び側と縮み側とで独立したオイル回路とし、ダイナミックな走行と快適な乗り心地をこれまで以上に高いレベルで実現したという。
ラインアップは、エントリーグレードの「Elegance Basic」、純正ナビゲーションシステム“Discover Pro”を標準装着する「Elegance」、スポーティな内外装が自慢の「R-Line」を設定する。
1.5 eTSI(110kW)
・Passat eTSI Elegance Basic
・Passat eTSI Elegance
・Passat eTSI R-Line
2.0 TDI(142kW)
・Passat TDI 4MOTION Elegance
・Passat TDI 4MOTION R-Line
eHybrid(150kW)
・Passat eHybrid Elegance
・Passat eHybrid R-Line
Tiguan
2019年以降、世界で最も売れているフォルクスワーゲンが「Tiguan」。新型は3代目にあたり、従来に比べてボンネットの位置を高くすることでSUVらしい力強さを高めながら、CD値は0.33から0.28へと改善している。
採用する技術は、新型Passatと共通するものが多く、15インチの大型タッチディスプレイを用いたインフォテインメントシステムのMIB4や、MQB evo、DCC Pro、1.5 eTSI、2.0 TDIがその例だ。
新しいところでは、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”を進化させた“IQ.LIGHT HD”を用意。片側あたり19,200ピクセルのLEDにより、高精度な配光を実現する。
ラインアップは、エントリーグレードの「Active」、“IQ.LIGHT HD”や運転席/助手席のシートマッサージ機能を標準装着する「Elegance」、スポーティな内外装が自慢の「R-Line」を設定する。
1.5 eTSI(110kW)
・Tiguan eTSI Active
・Tiguan eTSI Elegance
・Tiguan eTSI R-Line
2.0 TDI(142kW)
・Tiguan TDI 4MOTION Active
・Tiguan TDI 4MOTION Elegance
・Tiguan TDI 4MOTION R-Line
なお、Passat、Tiguanともに、価格については、現在、ドイツ本社と調整中とのことで、情報が入り次第お伝えする。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Volkswagen Japan)