2024年5月2日、フォルクスワーゲンは「ID.3」のアップデートを発表した。
今回のアップデートは、エクステリアはこれまでのデザインを踏襲する一方、インテリアデザインに改良の手が入れられている。
タッチパネルがこれまでよりひとまわり大きな12.9インチになったのに加えて、以前はモニターの下に配置されていた空調やドライビングプロファイルなどの物理スイッチが、ソフトスイッチとしてコントロールパネル上段に移され、より簡単にアクセスできるようになった。モニター下部にはエアコンの温度設定と音量調節用のタッチスライダーが残っているが、イルミネーションが搭載されたことで夜間の使い勝手が大幅に向上している。
“ドライバーインフォメーションディスプレイ”と呼ばれるメーターパネルの右に配置されていたドライブモードセレクターは、ステアリングコラムの右側に再配置された。操作方法はこれまでと同じで、レバーの先を回転させることでRとD/Bが変更できる。
そのほか、新たにHarman Kardonのサウンドシステムが設定されたり、AR対応のヘッドアップディスプレイの機能強化なども行われる。
充電機能も強化され、低温時に充電前にバッテリー温度を上げて充電スピードを高めるプレコンディショニング機能を搭載。急速充電は最高175kWに対応する。170kWのモーターを搭載した「ID.3 Pro S」も登場。ヨーロッパではID.3 Pro Sの先行予約がすでにスタートし、他のグレードも追って先行予約が始まる予定だ。
(Text by Satoshi Ubukata)