皆さま、こんにちは。8speed.net「中の人」のマツムラです。
TOYOの「ミニバン専用タイヤ」。
このフレーズを初めて目にしたのはもう20年以上前でしょうか。
いまでこそ、ミニバン専用タイヤというカテゴリーは珍しくありませんが、当時は斬新な切り口だったので私も印象に残っています(※1995年6月にデビューした「TRANPATH mp」が初代モデルです)。
日本の路上で急にミニバンを見掛けるようになった1990年代後半あたりから、「ミニバン専用タイヤ」というキーワードを目にするようになった記憶があります。
当時の私はというと20代前半。ミニバンなんて縁もゆかりもない頃。将来、ミニバンを所有することなんてないだろうから、縁遠いジャンルのタイヤだろうなぁ…なんて思った記憶があります。
しかし、人生なにが起こるか分かりません。そんな自分がよもやミニバンオーナーになろうとは。しかも、乗ってみると思いのほか快適じゃないですか!クルマは乗って(所有して)みないと分からない。食わず嫌いってだめですね。
備忘録号こと、愛車のGolf Touranは2016年モデル。認定中古車として手に入れてもうすぐ5年。前回タイヤ交換をしてからおよそ3年半。距離にして約4万キロ。そろそろタイヤ交換の時期…というより「いい加減交換しなよ!」いう段階です。
それまで装着していたタイヤはグッドイヤー製の「EAGLE RY-F」でした。次のタイヤは何しようか。そう考えたとき、20年以上前に目にしたTOYOの「ミニバン専用タイヤ」の存在を思い出したのです。
…というわけで、次のタイヤはミニバン専用タイヤ「TOYO TRANPATH mp7(トランパス エムピーセブン)」に決定!先日、マニアックススタジアムに備忘録号を持ち込み、交換してきました。
TOYO TRANPATH mp7(トランパス エムピーセブン)に交換してみて
TOYOの公式サイトによると、「TRANPATH mp7」のページには「ロングライフでふらつきにくい。 雨の日でもより安心できるミニバン専用タイヤ」 と記載されています。
では、実際に走ってみてどうなのか?
交換後、1200キロほど走った印象では、街中を走っているとき、あるいは高速道路の走行時や、首都高のコーナリング時など、ステアリング越しに伝わってくる印象は終始穏やか。かといってよじれのような不安感もなく、周囲の流れに乗ったペースで首都高のコーナーをスーッとクリアしていきます。
TOYO TRANPATH mp7に交換してみて、ひとことでいうなら「いい意味で存在感を感じさせないタイヤ」といった印象。
ほどよくクルマのキャラクター(ミニバン)に馴染んでいるのか、その都度タイヤが主張してこないんです。これがタイヤよっては「いまイイコーナリングしたでしょ!」とか「乗り心地いいでしょ!」と主張が強めのモデルもありますし(笑)。
過敏でもなく、かといって物足りないわけではない。路面から伝わってくる情報がほどよい加減に抑えられている印象を受けます。
これがGolf GTIあたりだと物足りないと感じるのかもしれませんが、何しろGolf Touranはミニバンのに位置づけられるクルマ。刺激よりも快適さを享受したいモデルです。それは装着するタイヤも同じ。
以前装着していたタイヤが劣化していたことを考慮に入れても、トランパスmp7に交換してからは長距離移動時の疲労がかなり軽減されました。雨の日の移動ともなれば、この傾向がより顕著になります。これぞ「雨の日でもしっかり走れるミニバン専用」の面目躍如といったところ。
いまはまだタイヤが新しい状態なので快適そのものですが、これが年数や距離を重ねてくるとどう変化するのか?そして実際にロングライフタイヤなのか?改めてレポートします。
●TOYO TRANPATH mp7(トランパス エムピーセブン)
https://www.toyotires.jp/product/tamp7/
(Text & Photos by Toru Matsumura)