新年早々、海外に逃避行…ではなく、5年ぶり2度目のCES(Customer Effort Score/コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に行ってきました。

画像1: ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2024」会場で見つけたVWとは?

そういえば自動車メーカーとしてCESに初出展したのは、2011年のアウディとフォードだったんです。

この年、私は同時期に米国デトロイトで開催されている「デトロイトモーターショー」に行っていて、フォードのプレスコンファレンスに参加したところ、CESの会場とライブ中継を行っていました。フォードのEV「フォード・エレクトリック」をデトロイトではなく、CESで発表していたことに驚きました。もちろん首脳陣はCES会場です。

画像2: ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2024」会場で見つけたVWとは?

そこで初めてCESのことを知ったですが、そのときアウディは、世界最大の国際家電ショーであるCESに自動車メーカーの中でもいち早く出展し、「テクノロジーのアウディ」を印象付けたのです。発表したのはプラグインハイブリッドのコンセプトカー「アウディ e-tron スパイダー」でした。

その後、自動車業界では「CASE(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化)」がトレンドとなり、自動車メーカーや自動車関連のサプライヤーはこぞってCESに出展するようになったのはご存知のとおり。

しかしその後、コロナ禍を挟み、そのトレンドも一段落した印象がありました。そして2024年、自動車メーカー単独での出展は、日本メーカーでは「ホンダ」のみ。海外メーカーでも「メルセデス・ベンツ」「ヒョンデ」「KIA」など少なくなりましたが、その代わり、コラボでの出展が多いようです。

画像3: ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2024」会場で見つけたVWとは?

フォルクスワーゲンは「Cerence(セレンス)」社と共同でプレス向けのコンファレンスを行い、セレンス社の「セレンス Chat Pro」をベースにしたAI(人工知能)音声アシスタント「IDA(アイーダ)」を使った自動車向けの「ChatGPT」を搭載。

画像4: ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2024」会場で見つけたVWとは?

自然な会話を楽しんだり、サービスを提供するのだとか。このサービスは2023年にドイツ・ベルリンで発表され、2024年後半に米国で販売される新型ID.7から順次搭載されるそうです(日本発売は未定)。

画像5: ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2024」会場で見つけたVWとは?

プレスコンファレンスでは、新型ID.7の車内でデモが行われました。そのとき、起動させるウェイクアップワードは「Hello IDA」。(ハロー、アイーダ)実は日本から参加するフリージャーナリストの中に「会田さん」という方がいたので、その呼びかけがあるたびに私たちはニヤニヤ(笑)。ある意味、忘れられないウェイクアップワードです。

しかし、ドイツでの発表の際は「ハロー フォルクスワーゲン」というウェイクアップワードでしたが、発売時は変更するということなのでしょうか? 

画像6: ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2024」会場で見つけたVWとは?

そしてこのとき、もう一台。ゴルフ50周年を記念する「Golf GTI」も展示されていました。これにはちょっとびっくり。クルマでは電気自動車がメインのイベントでガソリン車とは…。VWは2050年までにカーボンニュートラルな企業になることを公言し、EVへまっしぐらのはずですが、もしかして!?

画像7: ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2024」会場で見つけたVWとは?

ちなみに、この新型Golf GTI にも「IDA」が搭載されています。IDAは20か国の言語に対応していますが、日本語はなし。残念!

■yumi yoshida【吉田由美ちゃんねる】
https://www.youtube.com/@yumiyoshida439

(Text & Photo by Yumi Yoshida)

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