2021年12月22日、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、8代目となる新型「ゴルフGTI」を発表し、2022年1月7日から販売を開始する。

画像1: 新型「ゴルフGTI」登場

8代目となるゴルフGTIは、2020年3月にオンラインでワールドプレミアを果たした。それから1年9カ月の月日を経て、ついに日本でも発表になった。

新型ゴルフGTIに搭載されるのは、新開発の2L直列4気筒ガソリンターボ「EA888 evo4」。最高出力180kW(245ps)、最大トルク370Nm(37.7kgm)の数値は、先代のゴルフ7GTIパフォーマンスと同じだが、インジェクターの噴射圧を最大350barに高めたほか、フリクションの低減やノイズ特性の改善など、さまざまな改良が加えられている。これに7速DSGが組み合わされ、前輪を駆動する。

画像2: 新型「ゴルフGTI」登場

注目したいのが、電子制御油圧多板クラッチを用いたフロントディファレンシャルロックが標準装着されること。ゴルフ7GTIパフォーマンスや「ゴルフ7GTIクラブスポーツ」、「ゴルフ7GTI TCR」に搭載されたこのデバイスにより、ハンドリング性能やコーナーリング時のトラクションを高めることが目的である。また、可変ギアレシオのプログレッシブステアリングも、セッティングの変更などによって、さらにダイレクトな味付けになっている。

可変ダンピングシステムのDCC(アダプティブシャシーコントロール)はオプション。車両の設定で、コンフォートとスポーツが切り替えられるほか、インディビジュアルモードでは15段階から好みの特性を選ぶことができる。

画像3: 新型「ゴルフGTI」登場

さらに、ESCを使ったトルクベクタリング機能のXDSと、フロントディファレンシャルロック、DCC(オプション)を統合制御する「ビークルダイナミクスマネージャー」を新たに搭載することで、快適性とドライビングダイナミクスを高めている。

タイヤサイズは標準が225/40R18で、オプションのDCCパッケージを選ぶと1インチアップの235/35R19となる。

新型ゴルフGTIのエクステリアは、ヘッドライトとラジエターグリルをつなぐレッドのストライプによりGTIらしさを強調。さらに、大型のエアインテークにX字型のLEDフォグライトを採用することで個性を際立たせる。

インテリアでは、タータンチェックデザインのシートを踏襲する一方、新しい試みも。デジタルメータークラスターには、中央にタコメーターを配する専用スキンを用意している。

新型ゴルフGTIの価格は466万円で、オプションとしてDiscover Proパッケージ(19万8000円)、テクノロジーパッケージ(17万6000円)、DCCパッケージ(22万円)、レザーシートパッケージ(28万6000円)、ラグジュアリーパッケージ(23万1000円)が用意される。

(Text by Satoshi Ubukata)

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