2020年9月11日、フォルクスワーゲンのピュアEV「ID.3」が、フォルクスワーゲン本社に隣接する「アウトシュタット」にて、最初のカスタマーに納車された。

画像: ID.3 1st Edition(写真はイメージ)

ID.3 1st Edition(写真はイメージ)

納車第1号となったのは、事前予約専用モデルとして2019年5月に発表された「ID.3 1st Edition」。30,000台の限定生産だが、2020年6月の正式受注開始以降、27,000台の注文が入っている。

ID.3 1st Editionは、58kWhの駆動用バッテリーと150kWの電気モーターを搭載し、航続距離は約420km。装備が異なる3バージョンがあり、ドイツでの価格は「ID.3 1st」が40,000ユーロ(約490万円)以下、「ID.3 1st Plus」が46,000ユーロ(約565万円)以下、「ID.3 1st Max」が50,000ユーロ(約615万円)以下となる。

ちなみに、現在納車されているID.3には、「App Connect」と「ヘッドアップディスプレイ」の機能が有効になっていないが、それでも早期納車を望むカスタマーには9月から納車を開始し、2021年の早い時期に無償のソフトウェアアップデートを行う。すべての機能を搭載したID.3は2020年第4四半期から納車がスタートする予定だ。

一方、2020年7月には通常版のID.3の受注が開始されている。ID.3 1st Edition同様、58kWhの駆動用バッテリーと150kWの電気モーターを搭載するのが「ID.3 Performance」で、さらに装備が異なる「Life」「Style」「Business」「Family」「Tech」「Max」が設定される。

77kWhの大容量バッテリーを搭載することで、最大550kmの航続距離を実現し、また、DC125kW充電が可能なモデルが「ID.3 ProS」で、それをベースとする「Tour」も用意される。

さらに、航続距離を330kmに抑え、30,000ユーロ(約370万円)以下の価格を実現するエントリーモデルは、数カ月後に追加される予定だ。

なお、ID.3の日本への導入は、現在検討が進められており、2022年以降を予定しているとのことだ。

(Text by Satoshi Ubukata)

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