スタッドレスタイヤをサマータイヤに履き替えたところで、MCBが装着されたゴルフGTIクラブスポーツの挙動をチェックすることにします。
以前レポートしたとおり、“走りが変わる”と話題の「Motion Control Beam Tuned by maniacs」(モーションコントロールビーム チューンド バイ マニアックス、以下MCB)を、愛車のゴルフ7GTIクラブスポーツに装着しました。
MCBの特徴や、車両への装着の様子は上のレポートをご覧いただくとして、ウインタータイヤを装着した状態でも、段差を越えたときのショックの低減や、接地感の向上など、さまざまなメリットを体感することができました。
さて、サマータイヤで走行した印象ですが、クルマの挙動が落ち着いていることをあらためて感じました。たとえば、ステアリングを操作してコーナリングする場面では、ボディの細かい横揺れが大幅に減り、そのぶん、ボディのロールがマイルドに感じられます。無駄な動きがなくなるからか、走りの上質さが向上しているように思えました。
かといって、ハンドリングが緩慢になるわけではなく、ゴルフGTIクラブスポーツの機敏さはスポイルされることがないどころか、むしろ動きがさらに軽快になった印象です。
直進、コーナリングを問わず、タイヤが路面をしっかり捉える感覚も向上し、4WDのゴルフRを操っているような安心感もあります。
そして、なによりうれしいのが、乗り心地の良さ。段差を越えたときのショックが目に見えて軽減されいます。前述のレポートにも書きましたが、ドライブレコーダーがショックを検知して記録を始める「イベント録画」は、MCB装着以来、わずか2回しか経験していません。
MCBがショックを遮断するおかげで、ダンパをースポーツモードに切り替えてもさほど乗り心地が悪化しないのもうれしい点のひとつで、スポーツモードに切り替えたことを忘れて走り続けていたくらいです。
快適さを向上させながら、車両本来の軽快なハンドリングを引き出してくれるMCB。そのメリットを一度体験してしまうと、もう後戻りできないですね。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Wataru Tamura, Satoshi Ubukata)