171214-SU1-11.jpg「SMART CHOICE」をキーワードに、日本市場での本格展開を始めたNEXEN TIRE(ネクセンタイヤ)。

その実力をプレミアムスポーツタイヤ「N'FERA SU1」を通じて探る。

ある日突然やってくるタイヤ交換のお知らせ。車検や定期点検、あるいはガソリンスタンドで「そろそろタイヤ交換したほうがいいですよ」といわれた経験は誰にでもあるだろう。

そんなとき、真っ先に思い浮かぶのが純正装着タイヤの再購入だが、もしもそれと同レベル以上の性能で価格がリーズナブルなタイヤがあるなら、試してみたいという人は少なくないだろう。

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そこで注目したいのが、2017年1月から日本での本格営業を開始したNEXEN TIRE(ネクセンタイヤ)だ。性能、品質、価格のバランスの良さを武器に、タイヤの「SMART CHOICE」を訴える韓国発のグローバルブランドである。

私が注目したのはその技術力。創業から70年以上の歴史を持つ同社は、過去にミシュランやファルケンのOEMを行った経験があり、また、現在では韓国の自動車メーカーのみならず、ヨーロッパメーカーの承認タイヤを送り出しているのだ。

その中には、フォルクスワーゲンやポルシェも名を連ねていて、新しいところではフォルクスワーゲン「T-ROC」にもNEXENのタイヤが工場で新車装着されているというから、そのクオリティには期待が持てる。

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それならばと、今回は愛車の「ゴルフGTIクラブスポーツ ストリートエディション」にNEXENのプレミアムスポーツタイヤ「N'FERA SU1」を実際に装着し、その実力を試してみることにした。

タイヤサイズは純正タイヤと同じ225/40R18とし、あえて純正ホイールに装着して、そのスポーツ性能を中心にチェックを行う。果たして、ハイパワーのFFスポーツを、軽快に走らせることは可能だろうか?

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この日はいつもの箱根に向かったが、途中の高速道路でもその高い性能を垣間見ることができた。本線への合流に向けてアクセルペダルを深く踏み込むと、安定した姿勢を保ちながら、スピードがグングン上がっていく。

巡航時の直進安定性はスポーツタイヤにふさわしいしっかりとしたもので、ステアリング中立付近の舵のおさまりもいい。ステアリングを切り始めたのときの反応も良く、それでいて過敏なところがないから、ロングドライブには打ってつけだ。

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辿り着いたワインディングロードでは、ゴルフGTIクラブスポーツらしいエキサイティングな走りを楽しむことができた。コーナーに差し掛かるところでステアリングを切っていくと、鋭さこそないものの、ジワッとリニアにクルマが向きを変えていく印象だ。唐突な動きがないので、安心してステアリングを切り込んでいけるのがいい。

コーナリング途中のグリップも期待以上で、高い接地性によりしっかりと路面を捉えている。そこから出口に向かってアクセルペダルを踏み込んでやると、ゴルフR譲りの2.0 TSIエンジンが発する大トルクを、SU1の優れたグリップ性能が確実に加速に変えていくのだ。

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少なくともグリップに関しては純正装着タイヤのレベルを上回っている印象で、ゴルフGTIクラブスポーツが誇る軽快なハンドリング性能をスポイルすることなく、ドライブを楽しむことができた。

うれしいのは、SU1のプレミアムタイヤとしての性能だ。スポーツタイヤらしく、その乗り心地は少し硬めで剛性感の高さが伝わる一方、路面とのコンタクトはスムーズで、スポーツタイヤにありがちなザラつきがない。ロードノイズもスポーツタイヤとしてはよく抑えられている。

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いまどきのスポーツタイヤとあって、225/40R18サイズのSU1は転がり性能A、ウェットグリップ性能aの低燃費タイヤであり、ハイグリップ一辺倒ではないバランスの良さも、日常使いにはうれしいところだ。

ということで、純正装着タイヤに対してこのSU1はこれといって劣る部分がないどころか、グリップ、乗り心地、静粛性など多くの部分で純正装着タイヤを上回ることが確認できた。

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私自身、NEXEN TIREを試すのは初めてであり、正直なところ乗るまではその性能に半信半疑だったが、試乗後のいま、SU1はスポーツタイヤの選択肢として十分ありだと思う。

しかも、純正装着タイヤよりもリーズナブルな価格で手に入るのだから、まさにこれは「SMART CHOICE」といえるだろう。

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(Text by S.Ubukata / Photos by W.Tamura)

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